たはぶ)” の例文
旧字:
あらひ或時は酒の給仕きふじなどにも出るにお花は容顏かほかたちうるはしければ是をしたひ多くの旅人の中には種々なるたはぶれ事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
手に手をとりくみて日を給ふが、つひ心神こころみだれ、生きてありし日にたがはずたはぶれつつも、其の肉の腐りただるるををしみて、肉を吸ひ骨をめて、四七はたくらひつくしぬ。
源氏物語末摘花すえつむはなの巻の終りの方に、「いといとほしとおぼして、寄りて御硯おんすゞりかめの水に陸奥紙みちのくがみをぬらしてのごひ給へば、平中がやうに色どり添へ給ふな、赤からんはあへなんとたはぶれ給ふ云々うんぬん
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
いづこも恋にたはぶれて
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
五月蠅うるさくおも種々いろ/\ことわりても忠兵衞は耳にも入れず追々おひ/\ゑひまはるにしたがひお光に向ひみだりがましきたはぶれ事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おもふにまかせてたはぶれけり。
取寄とりよせ芝居者しばゐもの淨瑠璃語じやうるりかた三絃彈さみせんひきなど入込いりこま皆々みな/\得意とくいの藝をあらはたはぶきようじけり茲にまた杉森すぎのもり新道しんみち孫右衞門店まごゑもんたな横山玄柳よこやまげんりういふ按摩あんまあり是はわけて白子屋へ入浸いりひた何樣なにさま白子屋一けん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)