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慘
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いた
ふりがな文庫
“
慘
(
いた
)” の例文
新字:
惨
否、それに
忍從
(
にんじう
)
し、それに
屈伏
(
くつぷく
)
して、
慘
(
いた
)
ましき二重の生活を續けて行く外に此の世に生きる方法を有たないではないか。
歌のいろ/\
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
幽靈
(
いうれい
)
のやうに
細
(
ほそ
)
く
白
(
しろ
)
き
手
(
て
)
を
二
(
ふた
)
つ
重
(
かさ
)
ねて
枕
(
まくら
)
のもとに
投出
(
なげいだ
)
し、
浴衣
(
ゆかた
)
の
胸
(
むね
)
少
(
すこ
)
しあらはに
成
(
な
)
りて、
締
(
し
)
めたる
緋
(
ひ
)
ぢりめんの
帶
(
おび
)
あげの
解
(
と
)
けて
帶
(
おび
)
より
落
(
おち
)
かゝるも
艶
(
なまめ
)
かしからで
慘
(
いた
)
ましのさまなり。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
黒斑
(
くろふ
)
歪
(
ひず
)
みて
慘
(
いた
)
ましく
鮮明
(
あざやか
)
にこそ
捺
(
お
)
されたれ。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
澄
(
す
)
ますに
吹
(
ふ
)
き
渡
(
わた
)
る
風
(
かぜ
)
定
(
さだ
)
かに
聞
(
きこ
)
えぬ
扨
(
さて
)
追手
(
おつて
)
にもあらざりけりお
高
(
たか
)
支度
(
したく
)
は
調
(
とゝの
)
ひしか
取亂
(
とりみだ
)
さんは
亡
(
な
)
き
後
(
のち
)
までの
恥
(
はぢ
)
なるべし
心靜
(
こゝろしづ
)
かにと
誡
(
いまし
)
める
身
(
み
)
も
詞
(
ことば
)
ふるひぬ
慘
(
いた
)
ましゝ
可惜
(
あたら
)
青年
(
せいねん
)
の
身
(
み
)
花
(
はな
)
といはゞ
莟
(
つぼみ
)
の
枝
(
えだ
)
に
今
(
いま
)
や
吹
(
ふ
)
き
起
(
おこ
)
らん
夜半
(
よは
)
の
狂風
(
きやうふう
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
慘
部首:⼼
14画
“慘”を含む語句
悲慘
慘酷
慘憺
無慘
慘状
陰慘
凄慘
慘事
慘害
慘劇
慘殺
慘澹
苦慘
苦心慘憺
無慘々々
晦冥陰慘
慘虐
慘絶
慘礉
慘忍
...