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凄慘
ふりがな文庫
“凄慘”の読み方と例文
新字:
凄惨
読み方
割合
せいさん
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せいさん
(逆引き)
さう言ふうちにも、西陽の射し入る青葉の寮の座敷牢のあたりに、揉み合ふ男女の影が、渦卷く煙を
透
(
すか
)
して、
凄慘
(
せいさん
)
に展開してゐるではありませんか。
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
悲慘
(
ひさん
)
なのもあれば、
船
(
ふね
)
に
逃
(
のが
)
れた
御殿女中
(
ごてんぢよちう
)
が、
三十幾人
(
さんじふいくにん
)
、
帆柱
(
ほばしら
)
の
尖
(
さき
)
から
焚
(
や
)
けて、
振袖
(
ふりそで
)
も
褄
(
つま
)
も、
炎
(
ほのほ
)
とともに
三百石積
(
さんびやくこくづみ
)
を
駈
(
か
)
けまはりながら、
水
(
みづ
)
に
紅
(
あか
)
く
散
(
ち
)
つたと
言
(
い
)
ふ
凄慘
(
せいさん
)
なのもある。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
疾風
(
しつぷう
)
の
力
(
ちから
)
が
此
(
こ
)
れを
壓
(
お
)
しつけて、
周圍
(
しうゐ
)
の
喬木
(
けうぼく
)
の
梢
(
こずゑ
)
が
他
(
た
)
と
隔
(
へだ
)
てゝ
白晝
(
はくちう
)
の
力
(
ちから
)
が
其
(
そ
)
の
光
(
ひかり
)
を
奪
(
うば
)
はうとして
居
(
ゐ
)
るので、
空
(
そら
)
に
立
(
た
)
つて
見
(
み
)
えるのは
遠
(
とほ
)
いやうで
且
(
か
)
つ
近
(
ちか
)
いやうで一
種
(
しゆ
)
の
凄慘
(
せいさん
)
な
氣
(
き
)
を
含
(
ふく
)
んだ
煙
(
けぶり
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
凄慘(せいさん)の例文をもっと
(6作品)
見る
凄
常用漢字
中学
部首:⼎
10画
慘
部首:⼼
14画
“凄”で始まる語句
凄
凄惨
凄味
凄愴
凄艶
凄気
凄腕
凄然
凄婉
凄絶
“凄慘”のふりがなが多い著者
下村千秋
長塚節
泉鏡太郎
野村胡堂
泉鏡花