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建立
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こんりふ
ふりがな文庫
“
建立
(
こんりふ
)” の例文
大丈夫の一世に立つや、必らず一の抱く所なくんばあらず、然れども抱く所のもの、必らずしも見るべきの功蹟を
建立
(
こんりふ
)
するにはあらず。
人生に相渉るとは何の謂ぞ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
わたくしのつかへまつる聖母さま、おんみの為に、わたくしの悲しみの奥深く、地下の神壇を
建立
(
こんりふ
)
したい心願にござります。
或るまどんなに:西班牙風の奉納物
(新字旧仮名)
/
シャルル・ピエール・ボードレール
(著)
「和尚様、ほんの
聊
(
いさゝ
)
かではござりまするが、こゝに
金子
(
きんす
)
が五百両ござりまするから、今度の三門の御
建立
(
こんりふ
)
へ是非お加へおき下されまするやうに。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
然るに千五百七十六年女王エリサベスの時代に至り、始めて特別演劇興業の為め、ブラツク・フラヤス寺院の不用なる領地に於て劇場を
建立
(
こんりふ
)
したり。
本の事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
信心には限りがない、
建立
(
こんりふ
)
や
修覆
(
しゆふく
)
の場合隨分五十兩百兩と寄進する人もないとは申されぬが、賽錢箱へ小判で五兩は、あまり聽いたことがないことぢや
銭形平次捕物控:226 名画紛失
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
村一同
(
むらいちどう
)
へ
言
(
こと
)
づけを
頼
(
たの
)
まう。
此
(
こ
)
の
柱
(
はしら
)
を
一本
(
いつぽん
)
頂
(
いたゞ
)
く……
此
(
こ
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
のな。……
後
(
あと
)
で
幾
(
いく
)
らでも
建立
(
こんりふ
)
するから、と
然
(
さ
)
う
言
(
い
)
つてな。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
圓道右に爲右衞門左に朗圓上人
中央
(
まんなか
)
に坐したまふて、圓道言葉おごそかに、此度
建立
(
こんりふ
)
なるところの生雲塔の一切工事川越源太に任せられべき筈のところ
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
戸籍は島田町にあつて、町の北半里
許
(
ばかり
)
の傳心寺に住んでゐる。傳心寺は桑原氏が獨力を以て
建立
(
こんりふ
)
した禪寺で、
寺祿
(
じろく
)
をも有してゐる。桑原氏
累代
(
るゐだい
)
の
菩提所
(
ぼだいしよ
)
である。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
即ち二千年前の
建立
(
こんりふ
)
にして、その樣式
希臘
(
ギリシア
)
時代の粹と稱せらる。この祠、見苦しき酒店一軒、貧しげなる人家三棟、
籘
(
とう
)
もて作れる小屋三つ四つ。是れ世界に名高きペスツムの村なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
付ず取調て
御見分
(
ごけんぶん
)
の御役人へ御
渡
(
わた
)
し申すべしと
細々
(
こま/″\
)
御遺言
(
ごゆゐごん
)
有て終に
亡
(
むなし
)
く成給ひし然ば泣々
仰
(
おほ
)
せの如く取計ひ御
石碑
(
せきひ
)
をも
建立
(
こんりふ
)
して御後の取
賄
(
まかな
)
ひ萬事
濟
(
すま
)
せ後下人共へは御
紀念
(
かたみ
)
金を分與へて暇を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
西本願寺が買取つて一宇を
建立
(
こんりふ
)
したのだ。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
が、その後も、やはり伊留満のなりをして、方々をさまよつて、歩いたものらしい。或記録によると、彼は、南蛮寺の
建立
(
こんりふ
)
前後、京都にも、
屡々
(
しばしば
)
出没したさうである。
煙草と悪魔
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
隋
(
ずゐ
)
の
沈光
(
ちんくわう
)
字
(
あざな
)
は
總持
(
そうぢ
)
、
煬帝
(
やうだい
)
に
事
(
つか
)
へて
天下第一
(
てんかだいいち
)
驍捷
(
はやわざ
)
の
達人
(
たつじん
)
たり。
帝
(
てい
)
はじめ
禪定寺
(
ぜんぢやうじ
)
を
建立
(
こんりふ
)
する
時
(
とき
)
、
幡
(
はた
)
を
立
(
た
)
つるに
竿
(
さを
)
の
高
(
たか
)
さ
十餘丈
(
じふよぢやう
)
。
然
(
しか
)
るに
大風
(
たいふう
)
忽
(
たちま
)
ち
起
(
おこ
)
りて
幡
(
はた
)
の
曳綱
(
ひきづな
)
頂
(
いたゞき
)
より
斷
(
き
)
れて
落
(
お
)
ちぬ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
京都の
空與上人
(
くうよしやうにん
)
をことの外御信心で、
上人
(
しやうにん
)
の爲洛北に一
宇
(
う
)
の堂を
建立
(
こんりふ
)
する爲、二千兩の寄進に付きましたが、表沙汰になると、何かと手續きが面倒、そつと勘定奉行に内意を含め
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
前掛で顏を被つて、崖の中腹に
建立
(
こんりふ
)
してあつた、地藏樣を抱いて、——
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ところが土地の者が承知しねえ。いかにも畑は黒木長者のものに相違ないが、地藏樣は昔から此處にあつたもので、誰が
拵
(
こせ
)
えたのか、誰が
建立
(
こんりふ
)
したかわからない筈だ。いかに長者の威勢でも、神樣や佛樣が儘になるわけはねえと來た」
銭形平次捕物控:009 人肌地藏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“建立”の意味
《名詞》
建立(こんりゅう / けんりつ)
(こんりゅう)寺院や塔などを建築すること。
(こんりゅう / けんりつ)打ち立てること。築き上げること。
(出典:Wiktionary)
建
常用漢字
小4
部首:⼵
9画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“建立”で始まる語句
建立堂
建立奉行