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山村
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やまむら
ふりがな文庫
“
山村
(
やまむら
)” の例文
「
山村
(
やまむら
)
は陰気くさいよつて、何か、ぱつとした東京風の派手な踊が見たい/\言ははりますさかいな。つまり
私
(
わて
)
らはお客さん次第だんがな。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
高円山
(
たかまどやま
)
の墓原も、佐紀の沼地・雑木原も、又は、南は
山村
(
やまむら
)
、北は奈良山、泉川の見える処まで馳せ廻って、戻る者も戻る者も、皆
空足
(
からあし
)
を踏んで来た。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
其後
(
そのご
)
は
物
(
もの
)
ごとに
念
(
ねん
)
を
入
(
い
)
れて、
遂
(
つ
)
ひに
麁想
(
そそう
)
をせぬやうに
成
(
な
)
りぬ、
世間
(
せけん
)
に
下女
(
げぢよ
)
つかふ
人
(
ひと
)
も
多
(
おほ
)
けれど、
山村
(
やまむら
)
ほど
下女
(
げぢよ
)
の
替
(
かは
)
る
家
(
いゑ
)
は
有
(
あ
)
るまじ、
月
(
つき
)
に
二人
(
ふたり
)
は
平常
(
つね
)
の
事
(
こと
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
大和国
添上
(
そふのかみ
)
郡
山村
(
やまむら
)
(今の帯解町辺)に行幸(元正天皇)あらせられた時、諸王臣に和歌を賦して奏すべしと仰せられた。その時御みずから作りたもうた御製である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
往来は稀な
山村
(
やまむら
)
で、名におう
上野国
(
こうずけのくに
)
東口の追貝村、頃は寛延元年八月の二日、山曇りと云うので、今まで晴天でいたのが暗くなって、霧が顔へかゝりました、暗さは暗し
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
少年探偵団員の
川瀬
(
かわせ
)
と
山村
(
やまむら
)
の二少年が、世田谷区のある町を歩いていました。ふたりとも小学校の六年生ですが、今日は日曜日なので、世田谷のお友だちをたずねた帰り道なのです。
魔法博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その
後
(
ご
)
は物ごとに念を入れて、
遂
(
つ
)
ひに
麁想
(
そさう
)
をせぬやうに成りぬ、世間に下女つかふ人も多けれど、
山村
(
やまむら
)
ほど下女の替る家は有るまじ、月に二人は
平常
(
つね
)
の事
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
春日山の奥へ入つたものは、伊賀境までも踏み込んだ。高円山の墓原も佐紀山の雑木原も、又は、南は
山村
(
やまむら
)
、北は奈良山。馳せ廻つて還る者も/\、皆
空
(
から
)
足を踏んで来た。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
此後
(
このご
)
は
東京
(
とうけう
)
廣
(
ひろ
)
しといへども、
山村
(
やまむら
)
の
下女
(
げぢよ
)
に
成
(
な
)
る
物
(
もの
)
はあるまじ、
感心
(
かんしん
)
なもの、
美事
(
みごと
)
の
心
(
こゝろ
)
がけと
賞
(
ほ
)
めるもあれば、
第
(
だい
)
一
容貌
(
きりやう
)
が申
分
(
ぶん
)
なしだと、
男
(
をとこ
)
は
直
(
じ
)
きにこれを
言
(
い
)
ひけり。
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
石之助
(
いしのすけ
)
とて
山村
(
やまむら
)
の
總領
(
そうりやう
)
息子
(
むすこ
)
、
母
(
はゝ
)
の
違
(
ちが
)
ふに
父親
(
てゝおや
)
の
愛
(
あい
)
も
薄
(
うす
)
く、これを
養子
(
やうし
)
に
出
(
いだ
)
して
家督
(
あと
)
は
妹娘
(
いもとむすめ
)
の
中
(
なか
)
にとの
相談
(
さうだん
)
、十
年
(
ねん
)
の
昔
(
むか
)
しより
耳
(
みゝ
)
に
挾
(
はさ
)
みて
面白
(
おもしろ
)
からず、
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
に
勘當
(
かんだう
)
のならぬこそをかしけれ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“山村”の意味
《名詞》
山 村(さんそん)
山間の村。
(出典:Wiktionary)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
村
常用漢字
小1
部首:⽊
7画
“山村”で始まる語句
山村座
山村氏
山村常顕
山村志郎
山村水廓