まろ)” の例文
新字:
此世界このせかい地球ちきうとなまろきものにて自分じぶんひながら日輪にちりん周圍まはりまはること、これをたとへば獨樂こまひながら丸行燈まるあんどう周圍まはりまはるがごとし。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
これ凱旋の群衆ぐんじゆう喜ばしくこのまろき天をわけ來るとき、樂しみきはまる汝の心のこれに現はれんためぞかし。 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
又小形の御神酒徳利とくりたる土噐にて最もふくれたる部分にまろあな穿うがちたるもの有り。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
上弦をまろかげの月夜空は青しえかへりつつ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
てて水晶すゐしやうまろはしららう。……
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まろくおかるゝれば
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
こゝに我見しにかはにも底にも黒める石一面に穴ありて大きさ皆同じくかついづれもまろかりき 一三—一五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
大陰暦たいゝんれき毎月まいげつ十五日のまろつき趣向しゆかうなれども、みぎの二十九日と十三ときを十二あはせて十二箇月かつきとしては三百六十五日にらず、すなはつきすでに十二地球ちきう周圍まはりまはりたれども
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
くろんぼの嬰兒みどりごまろあたまを撫でさすり
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
それそのいしまろくして
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
まろりたるうへ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)