かこひ)” の例文
旧字:
仲間と一緒にくだんの共同墓地に連れて行かれ、(刑務所のかこひの外で働くかうした受刑者のことを、刑務所用語では外役といふ、)
随筆「断片」 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
月末にいたれば目にもとまるほどに昨日今日きのふけふと雪の丈け低くなり、もはや雪もふるまじと雪かこひもこゝかしこ取のけ、家のほとりにはなどの雪をもほりすつるに
二方は生垣いけがきで仕切つてある。四角な庭は十坪とつぼに足りない。三四郎は此狭いかこひなかに立つたいけの女を見るや否や、たちまち悟つた。——花は必ずつて、へい裏にながむべきものである。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
先程さきほどから萬屋よろづや主人あるじは、四でふかこひ這入はいり、伽羅きやらいてかうを聞いてりました。
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
求められない鉄のかこひの中にゐて
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
月末にいたれば目にもとまるほどに昨日今日きのふけふと雪の丈け低くなり、もはや雪もふるまじと雪かこひもこゝかしこ取のけ、家のほとりにはなどの雪をもほりすつるに
弥吉やきち方々はう/″\のぞいたがだれません。ふとかこひけ、弥
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
寺の門内には仮店かりみせありて物を売り、ひとぐんをなす。芝居にはかりに戸板をあつめかこひたる入り口あり、こゝにまもものありて一人まへ何程とあたひとる、これ屋根普請やねふしん勧化くわんけなり。
寺の門内には仮店かりみせありて物を売り、ひとぐんをなす。芝居にはかりに戸板をあつめかこひたる入り口あり、こゝにまもものありて一人まへ何程とあたひとる、これ屋根普請やねふしん勧化くわんけなり。
弥生やよひころは雪もやゝまれなれば、春色しゆんしよくそらを見て家毎いへごとに雪かこひ取除とりのくるころなれば
弥生やよひころは雪もやゝまれなれば、春色しゆんしよくそらを見て家毎いへごとに雪かこひ取除とりのくるころなれば