畔道に三十間ばかりずつ間隔を置いて、勢子の四人は立ったのである。そこで、また帰ってきた親蜂に斜酣は真綿をくわえさせた。
はいって来た七人の男は、みんな伯爵の狩のお供をする勢子の面々で、手に手に分銅のついた棍棒だの、長い鞭だのをもち、腰帯には犬綱をさげています。
まわりには居候や、犬や、犬飼いや、勢子などが居並んでいるが、みんな馬に乗っている。ぐるりには、召し使いどもが見せしめのために呼び集められている。
“勢子”の解説
勢子(せこ、せご)とは、狩猟を行う時に、山野の野生動物を追い出したり、射手(待子:まちこ、立間:たつま)のいる方向に追い込んだりする役割の人を指す。かりこ(狩子、狩り子)、列卒ともいう。多人数で行う巻狩りなどの狩猟法で、勢子は活躍した。領主などの権力者が行うような大規模な巻狩では参加する勢子の人数が数百人を超えることもしばしあった。
(出典:Wikipedia)
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