別居べつきよ)” の例文
さく年の初夏しよか兩親れうしんの家から別居べつきよして、赤坂區さかく新町に家を持ち、馴染なじみのその球突塲たまつきばとほくなるとともにまたほとんどやめたやうなかたちになつた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
いつしか恭助けうすけぬしがみゝれば、やすからぬことむねさわがれぬ、いゑつきならずはほどこすべきみちもあれども、浮世うきよきこえ、これを別居べつきよ引離ひきはなつこと、如何いかにもしのびぬおもひあり
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かれ勘次かんじからいくらかづゝのこめむぎけさせて別居べつきよした當座たうざ自分じぶん煮焚にたきをした。それがかへつ氣藥きらくでさうしてすこしづゝはかれした佳味うまかんずる程度ていどものもとめてることが出來できた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
いまはとおもちて四ぐわつのはじめつかた浮世うきよはなはるあめふる別居べつきよむねをいひわたしぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)