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もようし
何處でも
長い
航海では
船中の
散鬱にと、
茶番や
演劇や
舞踏の
催がある。
殊に
歐洲と
東洋との
間は
全世界で
最も
長い
航路であれば
斯る
凖備は一
層よく
整つて
居る。
いろ/\の
厚き
待遇を
受けた
後、
夜の八
時頃になると、
當家の
番頭手代をはじめ
下婢下僕に
至るまで、
一同が
集つて
送別の
催をする
相で、
私も
招かれて
其席へ
連なつた。
此弦月丸にも
屡其催があつて
私等も
折々臨席したが、
或夜の
事、
電燈の
光眩ゆき
舞踏室では
今夜は
珍らしく
音樂會の
催さるゝ
由で、
幾百人の
歐米人は
老も
若きも
其處に
集つて