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仰々
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ぎやう/\
ふりがな文庫
“
仰々
(
ぎやう/\
)” の例文
本箱
(
ほんばこ
)
をさがして、
紫
(
むらさき
)
のおん
姉君
(
あねぎみ
)
の、
第七帖
(
だいしちでふ
)
を
出
(
だ
)
すのも
仰々
(
ぎやう/\
)
しからう。……
炬燵
(
こたつ
)
を
辷
(
すべ
)
つてあるきさうな、
膝栗毛
(
ひざくりげ
)
の
續
(
ぞく
)
、
木曾街道
(
きそかいだう
)
の
寢覺
(
ねざめ
)
のあたりに、
一寸
(
ちよつと
)
はさんで。……
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見
(
み
)
る
目
(
め
)
がらかや
此間
(
このあひだ
)
の
事
(
こと
)
いぶかしう、
更
(
さら
)
に
霜夜
(
しもよ
)
の
御憐
(
おあは
)
れみ、
羽織
(
はをり
)
の
事
(
こと
)
さへ
取
(
とり
)
添
(
そ
)
へて、
仰々
(
ぎやう/\
)
しくも
成
(
なり
)
ぬるかな、あとなき
風
(
かぜ
)
も
騷
(
さわ
)
ぐ
世
(
よ
)
に
忍
(
しの
)
ぶが
原
(
はら
)
の
虫
(
むし
)
の
聲
(
こゑ
)
、
露
(
つゆ
)
ほどの
事
(
こと
)
あらはれて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼女は
始終
(
しじゆう
)
書籍の中の
仰々
(
ぎやう/\
)
しい文句を繰り返す。が、決して彼女自身の意見といふものを述べることもなく、また持つてもゐないのである。彼女は
高尚
(
かうしやう
)
な感情があるらしく云ひたてる。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
勅使
(
ちよくし
)
として
石清水
(
いはしみづ
)
へ御參向の御道筋なれば
豫々
(
かね/″\
)
道
(
みち
)
橋
(
はし
)
修繕等是有るべきの處右の
始末
(
しまつ
)
勿々
(
なか/\
)
言語
(
ごんご
)
に
絶
(
たえ
)
たる事急ぎ此趣き關東へ申達し江戸表の御
差※
(
さしづ
)
に任せ申べき間
然樣
(
さやう
)
心得られ此段丹後守殿へ申達さるべしと
然
(
さ
)
も
仰々
(
ぎやう/\
)
しく云ければ
勘解由
(
かげゆ
)
は甚だ
當惑
(
たうわく
)
の體にて此儀江戸表へ伺ひ候存じ寄に候は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
恁
(
か
)
う
仰々
(
ぎやう/\
)
しく
言出
(
いひだ
)
すと、
仇
(
かたき
)
の
髑髏
(
しやれかうべ
)
か、
毒藥
(
どくやく
)
の
瓶
(
びん
)
か、と
驚
(
おどろ
)
かれよう、
眞個
(
まつたく
)
の
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひませう、さしたる
儀
(
ぎ
)
でない、
紫
(
むらさき
)
の
切
(
きれ
)
を
掛
(
か
)
けたなりで、一
尺
(
しやく
)
三
寸
(
ずん
)
、
一口
(
ひとふり
)
の
白鞘
(
しらさや
)
ものの
刀
(
かたな
)
がある。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
そして顎も、そのせゐで、殆んど奇異な程、眞直に上を向いてゐた。彼女は、また殘忍な無情な眼をしてゐた——それが私にリード夫人の眼を思ひ起させた。話す時には
仰々
(
ぎやう/\
)
しく物を云つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
仰
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
々
3画
“仰々”で始まる語句
仰々子