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不禮
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ぶれい
知ぬ人非人なりと
罵りけるに三郎兵衞大いに怒り人非人とは
不禮千萬と
云樣銀煙管を以て四郎右衞門の
頭を
其時荒坊主岸破と
起上り、
舳に
突立ツて、はつたと
睨め
付け、「いかに
龍神不禮をすな、
此船には
文覺と
云ふ
法華の
行者が
乘つて
居るぞ!」と
大音に
叱り
付けたと
謂ふ。
最早日本に
向つて
不禮を
加ふる
可からずとまで、
戰慄恐懼する
程の
大軍器の
發明を
要すると
申した
事を、かの
時は、
君も
單に
快哉と
叫んだのみ、
私も
一の
希望として、
深く
胸の
奧に
潜めて
居つたが
も
忘れ
不禮仕つり候段
眞平御免下さるべしと云ば役人聞て
夫は不便の儀なり
而又其手續きは如何なる事ぞと尋ぬるに五兵衞
渠は私し方へ五ヶ年以前より奉公に參り
至極實體に勤め
居ますゆゑ年頃も相應に付き番頭に
取立店の事ども
任せ置候處今宵悴五郎藏を