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魔神
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ましん
ふりがな文庫
“
魔神
(
ましん
)” の例文
と山の
襞襀
(
ひだ
)
を霧の包むやうに
枯蘆
(
かれあし
)
にぬつと立つ、此の
大
(
だい
)
なる
魔神
(
ましん
)
の
裾
(
すそ
)
に、小さくなつて、屑屋は頭から
領伏
(
ひれふ
)
して手を合せて拝んだ。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
かゝりけれども
猶
(
な
)
ほ一
片
(
ぺん
)
誠忠
(
せいちう
)
の
心
(
こゝろ
)
は
雲
(
くも
)
ともならず
霞
(
かすみ
)
とも
消
(
き
)
えず、
流石
(
さすが
)
に
顧
(
かへ
)
りみるその
折々
(
をり/\
)
は、
慚愧
(
ざんぎ
)
の
汗
(
あせ
)
背
(
そびら
)
に
流
(
なが
)
れて
後悔
(
かうくわい
)
の
念
(
ねん
)
胸
(
むね
)
を
刺
(
さし
)
つゝ、
是
(
こ
)
は
魔神
(
ましん
)
にや
見入
(
みい
)
れられけん、
有
(
あ
)
るまじき
心
(
こゝろ
)
なり
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
耶蘇教
(
やそきょう
)
の信者の女房が、
主
(
しゅ
)
キリストと抱かれて寝た夢を見たと言うのを聞いた時の
心地
(
こころもち
)
と、
回々教
(
フイフイきょう
)
の
魔神
(
ましん
)
になぐさまれた夢を見たと言うのを聞いた時の
心地
(
こころもち
)
とは、きっとそれは違いましょう。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あし
分船
(
わけぶね
)
のさはり
多
(
おほ
)
き
世
(
よ
)
なればこそ
親
(
おや
)
にゆるされ
世
(
よ
)
にゆるされ
彼
(
かれ
)
も
願
(
ねが
)
ひ
此
(
これ
)
も
請
(
こ
)
ひよしや
魔神
(
ましん
)
のうかゞへばとてぬば
玉
(
たま
)
の
髮
(
かみ
)
一筋
(
ひとすぢ
)
さしはさむべき
間
(
ひま
)
も
見
(
み
)
えぬを
若
(
もし
)
此縁
(
このゑにし
)
結
(
むす
)
ばれずとせばそは
天災
(
てんさい
)
か
將
(
は
)
た
地變
(
ちへん
)
か。
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いや、
軈
(
やが
)
て
此
(
こ
)
の
鯉
(
こひ
)
を
料理
(
れうり
)
して、
大胡座
(
おほあぐら
)
で
飲
(
の
)
む
時
(
とき
)
の
魔神
(
ましん
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
せたいな。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
魔
常用漢字
中学
部首:⿁
21画
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
“魔”で始まる語句
魔
魔法
魔物
魔法使
魔性
魔女
魔除
魔魅
魔術
魔力