“ましん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マシン
語句割合
魔神62.5%
麻疹37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
耶蘇教やそきょうの信者の女房が、しゅキリストと抱かれて寝た夢を見たと言うのを聞いた時の心地こころもちと、回々教フイフイきょう魔神ましんになぐさまれた夢を見たと言うのを聞いた時の心地こころもちとは、きっとそれは違いましょう。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あし分船わけぶねのさはりおほなればこそおやにゆるされにゆるされかれねがこれひよしや魔神ましんのうかゞへばとてぬばたまかみ一筋ひとすぢさしはさむべきひまえぬをもし此縁このゑにしむすばれずとせばそは天災てんさい地變ちへんか。
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
島津家の重臣某のもとに望まれてったが、文久三年麻疹ましん流行の時、鷲津氏にとついだ妹美代の女恒がこの病に感染したのを聞いて見舞に来り、自身もまた感染してそれがために死した。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この年六月中旬から八月下旬まで麻疹ましんが流行して、渋江氏の亀沢町の家へ、御柳ぎょりゅうの葉と貝多羅葉ばいたらようとをもらいに来る人がくびすを接した。二樹にじゅの葉が当時民間薬として用いられていたからである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)