驛員えきゐん)” の例文
新字:駅員
が、いづれにも、しかも、なかにも恐縮きようしゆくをしましたのは、汽車きしややくつた一にんとして、驛員えきゐんこと驛長えきちやうさんの御立會おたちあひつたことでありました。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ぶと、驛員えきゐんけてた。まだよひながらくつおとたかひゞく。……改札口かいさつぐち人珍ひとめづらしげに此方こなたかした山家やまが小兒こども乾栗ほしぐりのやうなかほさびしさ。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
實際じつさいかれ驛員えきゐんごゑに、停車場ステイシヨンいて心得こゝろえたので。そらやまも、あまりの色彩いろどりに、われはたして何處いづこにありや、とみづかうたがつてたづねたのであつた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
車室しやしつからりたのは自分じぶん一人ひとりだつたかれに、海拔かいばつ二千じやくみねけるプラツトフオームは、あたかくもうへしつらへたしろ瑪瑙めなう棧敷さじきであるがごとおもはれたから、驛員えきゐんたいする挨拶あいさつ
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)