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鏖殺
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みなごろし
ふりがな文庫
“
鏖殺
(
みなごろし
)” の例文
「その怪談が大變なんで、一と月も前から成瀬屋の一家を
鏖殺
(
みなごろし
)
にするといふ蝙蝠冠兵衞の手紙が三本も來てゐるぢやありませんか」
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「待っていた、そうだろう。その何だ、ハイカラな叔母なんぞを血祭りに、家中
鏖殺
(
みなごろし
)
に願いたい。ついでにお父さんの中気だけ治してな。」
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
少くとも自分等全軍を
鏖殺
(
みなごろし
)
にすることの出来る
能
(
よ
)
く能く十二分の見込が立た無くては敢てせぬことであると多寡を
括
(
くく
)
って
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
彼
(
かれ
)
は
起上
(
おきあが
)
つて
聲限
(
こゑかぎ
)
りに
※
(
さけ
)
び、
而
(
さう
)
して
此
(
こゝ
)
より
拔出
(
ぬけい
)
でて、ニキタを
眞先
(
まつさき
)
に、ハヾトフ、
會計
(
くわいけい
)
、
代診
(
だいしん
)
を
鏖殺
(
みなごろし
)
にして、
自分
(
じぶん
)
も
續
(
つゞ
)
いて
自殺
(
じさつ
)
して
終
(
しま
)
はうと
思
(
おも
)
ふた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
今
(
いま
)
は
無上
(
むじやう
)
に
愉快
(
ゆくわい
)
な
時
(
とき
)
だぞ、
今
(
いま
)
一層
(
いつそう
)
の
望
(
のぞ
)
みには、
新
(
あらた
)
に
鑄
(
きた
)
へた
此
(
この
)
速射砲
(
そくしやほう
)
で、
彼奴等
(
きやつら
)
惡
(
に
)
つくき
海賊
(
かいぞく
)
共
(
ども
)
を
鏖殺
(
みなごろし
)
にして
呉
(
く
)
れんに。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
そしてとうとう土人どもを全く屈服させたあげく、袁更生の一団をボルネオ島の北の端れへ息も
吐
(
つ
)
かせず追いかけて行って、そこで
鏖殺
(
みなごろし
)
にしたそうである。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ここにおいて羅摩自ら総兵に将として、往き伐ち、また敗れて士卒
鏖殺
(
みなごろし
)
と来た。処へ二児の養育者ヴァルミキ仙来って、惻隠の情に堪えず、呪言を唱えてことごとく蘇生せしむ。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
城兵は、炎煙に
紛
(
まぎ
)
れて突出し、到る処で、寄手の軽兵のうしろへ廻り、箇々に包囲して、
鏖殺
(
みなごろし
)
にするの策に出た。また市倉や民家を
楯
(
たて
)
として、鉄砲で
狙撃
(
そげき
)
する。これも寄手を悩ました。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
最後に、戸が破れた時には、
鏖殺
(
みなごろし
)
の狂猛な蛮行が演ぜられた。襲撃者らはこわされて
床
(
ゆか
)
に投げ出された戸の板に足を取られながら、居酒屋の中に突入したが、そこにはひとりの敵もいなかった。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
あの乱暴者は伯父様や植田様まで
鏖殺
(
みなごろし
)
にし、三輪の町を焼き亡ぼすと言っているのでございます……竜之助様、どうぞ、人のために忍びきれない恥を忍んでいる私をかわいそうだと思って下さいまし
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
田代屋一家
鏖殺
(
みなごろし
)
に使った毒は、町の生薬屋で売るような品でないとすれば、あるいはその百樽の毒薬から取出したものかも知れぬ
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼
(
かれ
)
は
起上
(
おきあが
)
って
声限
(
こえかぎ
)
りに
呌
(
さけ
)
び、そうしてここより
抜出
(
ぬけい
)
でて、ニキタを
真先
(
まっさき
)
に、ハバトフ、
会計
(
かいけい
)
、
代診
(
だいしん
)
を
鏖殺
(
みなごろし
)
にして、
自分
(
じぶん
)
も
続
(
つづ
)
いて
自殺
(
じさつ
)
して
終
(
しま
)
おうと
思
(
おも
)
うた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「やあ手前達邪魔が入った、邪魔な奴から
退治
(
やっ
)
つけて、民弥をこっちへ取り返せ! 多少の腕はあるらしいが、人数は四人だ、知れたものだ、おっ取り囲んで
鏖殺
(
みなごろし
)
にしろ!」
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
若
(
も
)
し
此方
(
こなた
)
強
(
つよ
)
ければ
其
(
その
)
賊
(
ぞく
)
輩
(
ども
)
を
鏖殺
(
みなごろし
)
にする
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
るのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
田代屋一家
鏖殺
(
みなごろし
)
に使つた毒は、町の生藥屋で賣るやうな品でないとすれば、或ひはその百樽の毒藥から取出したものかも知れぬ
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「やっつけてしまえ、
背後
(
うしろ
)
から!
鏖殺
(
みなごろし
)
にしろ! 三ピンを!」
神秘昆虫館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
鏖殺
(
みなごろし
)
にしようという曲者ですから、一筋縄では行きません、もう一刻経てばこの家にいる曲者と、外にいる仲間と、一ぺんに縛る
手筈
(
てはず
)
が出来ております
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
江戸の武家町人を
鏖殺
(
みなごろし
)
にしないまでも江戸中の大騷ぎを起させる目論見のところ、丸橋忠彌の召捕から一味悉くお處刑になつて、毒藥はお上の手に召上げられ
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
江戸の武家町人を
鏖殺
(
みなごろし
)
にしないまでも江戸中の大騒ぎを起させる
目論見
(
もくろみ
)
のところ、丸橋忠弥の召捕から一味ことごとく
処刑
(
おしおき
)
になって、毒薬はお上の手に召上げられ
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「落着いて居ちやいけねえ、田代屋の人間が
鏖殺
(
みなごろし
)
にされたんですぜ」
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“鏖殺”の意味
《名詞》
鏖 殺(おうさつ)
人を皆殺しにすること。
(出典:Wiktionary)
鏖
漢検1級
部首:⾦
19画
殺
常用漢字
小5
部首:⽎
10画
“鏖殺”で始まる語句
鏖殺的