金魚屋きんぎょや)” の例文
その容疑ようぎのもとは、中内工学士なかうちこうがくし場合ばあいていて、金魚屋きんぎょや老人ろうじんとのあいだ貸借関係たいしゃくかんけいがあり、裁判沙汰さいばんざたまでおこしたという事実じじつからである。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
金魚屋きんぎょやのおじいさんは、すぐにひきがえるをあみですくって、そと往来おうらいうえへぽんとほうりしました。子供こどもたちは、また、どっとわらいました。
お母さんのひきがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
金魚屋きんぎょやは、その住宅じゅうたく土地とちとを抵当ていとうにして老人ろうじんられて、さいさい立退たちのきをせまられている。怨恨えんこんがあるはずだと、当局とうきょくにらんだのであつた。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
今度こんど金魚屋きんぎょやがきたら、もっとおおきいのをってれよう。」と、あにはちょうど、金魚きんぎょ背中せなかひかりかがやいているのをながらいいました。
水盤の王さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
辰夫たつおくんとおねえさんは、あかるい金魚屋きんぎょやまえちました。たくさんのいろとりどりの金魚きんぎょあさいおけのなかおよいでいました。
草を分けて (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると金魚屋きんぎょやは、そのころ時刻じこくだつたら、パチンコにいたとこたえたから、井口警部いぐちけいぶはその実否じっぴを、平松刑事ひらまつけいじめいじてたしかめさせることにした。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
「あっ。」といって、そこにいた子供こどもたちは、みんなおどろきました。そのうちは、金魚屋きんぎょやだったのです。
お母さんのひきがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
めに、金魚屋きんぎょやがやってきたときに、あには、おかあさんから三びきのおおきい金魚きんぎょってもらいました。それらは、いままでいたおおきな金魚きんぎょよりも、みんなおおきかったのです。
水盤の王さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああ、金魚屋きんぎょやがきたら、五、六ぴきって、れてやろうね。」と、あにこたえました。
水盤の王さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある金魚屋きんぎょやが、いえまえとおりました。そのこえをきくと、少年しょうねんは、あのにしみるような、あかいいきいきとしたいろがちらつき、じっとしておれずに、おとうとといっしょにそとへとびしました。
川へふなをにがす (新字新仮名) / 小川未明(著)