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金魚屋
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きんぎょや
金魚屋のおじいさんは、すぐにひきがえるを
網ですくって、
外の
往来の
上へぽんとほうり
出しました。
子供たちは、また、どっと
笑いました。
金魚屋は、その
住宅と
土地とを
抵当にして
老人に
取られて、
再三
再四
立退きを
迫られている。
怨恨があるはずだと、
当局は
睨んだのであつた。
「
今度、
金魚屋がきたら、もっと
大きいのを
買って
入れよう。」と、
兄はちょうど、
金魚の
背中が
日の
光に
輝いているのを
見ながらいいました。
辰夫くんとお
姉さんは、
明るい
金魚屋の
前へ
立ちました。たくさんの
色とりどりの
金魚が
浅いおけの
中で
泳いでいました。
すると
金魚屋は、その
頃の
時刻だつたら、パチンコ
屋にいたと
答えたから、
井口警部はその
実否を、
平松刑事に
命じて
確かめさせることにした。
「あっ。」といって、そこにいた
子供たちは、みんな
驚きました。その
家は、
金魚屋だったのです。
二
度めに、
金魚屋がやってきたときに、
兄は、お
母さんから三びきの
大きい
金魚を
買ってもらいました。それらは、いままでいた
大きな
金魚よりも、みんな
大きかったのです。
「ああ、
金魚屋がきたら、五、六ぴき
買って、
入れてやろうね。」と、
兄は
答えました。
ある
日、
金魚屋が、
家の
前を
通りました。その
声をきくと、
少年は、あの
目にしみるような、
赤いいきいきとした
色がちらつき、じっとしておれずに、
弟といっしょに
外へとび
出しました。