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邪心
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じやしん
ふりがな文庫
“
邪心
(
じやしん
)” の例文
彼
(
かれ
)
は
憎惡
(
ぞうを
)
と
嫉妬
(
しつと
)
とを
村落
(
むら
)
の
誰
(
たれ
)
からも
買
(
か
)
はなかつた。
憎惡
(
ぞうを
)
も
嫉妬
(
しつと
)
もない
其處
(
そこ
)
に
故意
(
わざ
)
と
惡評
(
あくひやう
)
を
生
(
う
)
み
出
(
だ
)
す
程
(
ほど
)
百姓
(
ひやくしやう
)
は
邪心
(
じやしん
)
を
有
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
なかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
仇なる其惡口然樣なる
邪心
(
じやしん
)
者故
惡病
(
あくびやう
)
をも引請しなり我が身の
因果
(
いんぐわ
)
も
感
(
かん
)
ぜぬ
無得心
(
むとくしん
)
者と云ふ無量庵
呵々
(
から/\
)
と
笑
(
わら
)
ひ汝今愚僧を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
我
(
わ
)
れに
邪心
(
じやしん
)
なきものと
思
(
おぼ
)
せばこそ、
幼稚
(
えうち
)
の
君
(
きみ
)
を
托
(
たく
)
し
給
(
たまひ
)
て、
心
(
こゝろ
)
やすく
瞑目
(
めいもく
)
し
給
(
たま
)
ひけれ、
亡主
(
ばうしゆ
)
に
何
(
なん
)
の
面目
(
めんぼく
)
あらん、
位牌
(
ゐはい
)
の
手前
(
てまへ
)
もさることなり、いでや
一對
(
いつつゐ
)
の
聟君撰
(
むこぎみえら
)
み
參
(
まゐ
)
らせて
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
(
なに
)
は
置
(
お
)
きて
御
(
おん
)
さげすみ
恥
(
はづ
)
かしゝ、
睦
(
むつ
)
ましかりしも
道理
(
だうり
)
、
主從
(
しうじゆう
)
とは
名
(
な
)
のみなりしならんなど、
彼
(
か
)
の
君
(
きみ
)
に
思
(
おも
)
はれ
奉
(
たてまつ
)
らん
口惜
(
くちを
)
しさよ、
是
(
これ
)
も
誰
(
た
)
れ
故
(
ゆゑ
)
雪三
(
せつざう
)
故
(
ゆゑ
)
なり、
松野
(
まつの
)
が
邪心
(
じやしん
)
一ツゆゑぞ
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
や或るひは
面體
(
めんてい
)
惡氣
(
にくげ
)
に心は
善良
(
ぜんりやう
)
成
(
な
)
るも
有
(
あり
)
或ひに
面體
(
めんてい
)
柔和
(
にうわ
)
にして
胸中
(
きようちう
)
大膽不敵
(
だいたんふてき
)
なる者有
所謂
(
いはゆる
)
外面如菩薩
(
げめんによぼさつ
)
内心
(
ないしん
)
如夜刄
(
によやしや
)
と
佛
(
ほとけ
)
も説給ひし如し然れば其
面體
(
めんてい
)
柔和にして
形容
(
なりかたち
)
も
柔和
(
おとなし
)
やかなる者の言事は自然と直なる樣に聞ゆれども其事は
邪心
(
じやしん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“邪心”の意味
《名詞》
邪心(じゃしん)
邪な心。ねじけた心。
(出典:Wiktionary)
邪
常用漢字
中学
部首:⾢
8画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“邪”で始まる語句
邪慳
邪
邪魔
邪推
邪気
邪悪
邪念
邪見
邪道
邪鬼