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遠見
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とほみ
繰出さる天一坊
方には山内伊賀亮が
計ひにて
忍びを入れ此樣子を承知して
遠見を出し置雅樂頭殿
出門有ば此方も出門に及ぶべしと
悉く夜の内に支度を
第一女どもが
寄着かない。おてうしが
一二本、
遠見の
傍示ぐひの
如く
押立つて、
廣間はガランとして
野の
如し。まつ
赤になつた
柳川が、
黄なるお
羽織……これが
可笑い。
雀飛ぶ屋根の
遠見の
雪煙かすかに
射すは朝日のかげか
思ひ出すには
閑靜なる所がよきものなり因て
見張を
附るにより
明長屋へ
到り
篤と考へ見よとて同心に
遠見を
三
角先生に
宜しく、と
挨拶して、ひとり
煢然として
峠を
下る
後態の、
湖は
広大、
山毛欅は
高し、
遠見の
魯智深に
似たのが、
且軍敗れて、
鎧を
棄て、
雑兵に
紛れて
落ちて
行く
宗任のあはれがあつた。
その隅に瞳の色の窓ひとつ、
玻璃の
遠見に
出せし由
定めて屋形へも越前參るべしと思召
遠見を出すべしとの
御意にて則ち遠見の者を
出されけるに此者
下馬先にて越前守伊豆守殿と
同道にて小石川御屋形の方を
指て來るを