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親父
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とつ
ふりがな文庫
“
親父
(
とつ
)” の例文
こりや怕い事は無い、其方の家まで送る分の事、心配するなと微笑を含んで
頭
(
つむり
)
を撫でらるゝに彌々ちゞみて、喧嘩をしたと言ふと
親父
(
とつ
)
さんに叱かられます
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
親父
(
とつ
)
さん
己
(
おい
)
らも
十五夜お月さん
(旧字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
己らあ其時千束樣へねり込んで居たもんだから、あとで聞いた時に直樣仕かへしに行かうと言つたら、
親父
(
とつ
)
さんに頭から小言を喰つて其時も泣寐入、一昨年はそらね
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
冬の雪おろしは遠慮なく身をきる寒さ、
魚
(
うを
)
といひては甲府まで五里の道を取りにやりて、やうやう
𩻩
(
まぐろ
)
の刺身が口に
入
(
い
)
る位、あなたは御存じなけれどお
親父
(
とつ
)
さんに聞て
見給
(
みたま
)
へ
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
冬
(
ふゆ
)
の
雪
(
ゆき
)
おろしは
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
身
(
み
)
をきる
寒
(
さむ
)
さ、
魚
(
うを
)
といひては
甲府
(
かうふ
)
まで五
里
(
り
)
の
道
(
みち
)
を
取
(
と
)
りにやりて、やう/\
𩻩
(
まぐろ
)
の
刺身
(
さしみ
)
が
口
(
くち
)
に
入
(
い
)
る
位
(
くらゐ
)
、あなたは
御存
(
ごぞん
)
じなけれどお
親父
(
とつ
)
さんに
聞
(
きい
)
て
見給
(
みたま
)
へ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
やう/\
𩻩
(
まぐろ
)
の刺身が口に入る位、あなたは御存じなけれどお
親父
(
とつ
)
さんに聞て見給へ、それは隨分不便利にて不潔にて、東京より歸りたる夏分などは我まんのなりがたき事もあり
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一人で帰りますと小さく成るに、こりや
怕
(
こわ
)
い事は無い、
其方
(
そちら
)
の
家
(
うち
)
まで送る分の事、心配するなと微笑を含んで
頭
(
つむり
)
を
撫
(
な
)
でらるるに
弥々
(
いよいよ
)
ちぢみて、喧嘩をしたと言ふと
親父
(
とつ
)
さんに叱かられます
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一人
(
ひとり
)
で
歸
(
かへ
)
りますと
小
(
ちい
)
さく
成
(
な
)
るに、こりや
怕
(
こわ
)
い
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
い、
其方
(
そちら
)
の
家
(
うち
)
まで
送
(
おく
)
る
分
(
ぶん
)
の
事
(
こと
)
、
心配
(
しんぱい
)
するなと
微笑
(
びしよう
)
を
含
(
ふく
)
んで
頭
(
つむり
)
を
撫
(
な
)
でらるゝに
彌々
(
いよ/\
)
ちゞみて、
喧嘩
(
けんくわ
)
をしたと
言
(
い
)
ふと
親父
(
とつ
)
さんに
叱
(
し
)
かられます
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あとで
聞
(
き
)
いた
時
(
とき
)
に
直樣
(
すぐさま
)
仕
(
し
)
かへしに
行
(
ゆ
)
かうと
言
(
い
)
つたら、
親父
(
とつ
)
さんに
頭
(
あたま
)
から
小言
(
こゞと
)
を
喰
(
く
)
つて
其時
(
そのとき
)
も
泣寢入
(
なきねいり
)
、
一昨年
(
おととし
)
はそらね、お
前
(
まへ
)
も
知
(
し
)
つてる
通
(
とほ
)
り
筆屋
(
ふでや
)
の
店
(
みせ
)
へ
表町
(
おもてまち
)
の
若衆
(
わかいしゆ
)
が
寄合
(
よりあつ
)
て
茶番
(
ちやばん
)
か
何
(
なに
)
かやつたらう
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あとで聞いた時に
直様
(
じきさま
)
仕かへしに
行
(
ゆ
)
かうと言つたら、
親父
(
とつ
)
さんに頭から
小言
(
こごと
)
を
喰
(
く
)
つてその時も
泣寐入
(
なきねいり
)
、
一昨年
(
おととし
)
はそらね、お前も知つてる通り筆屋の店へ表町の
若衆
(
わかいしゆ
)
が
寄合
(
よりあつ
)
て茶番か何かやつたらう
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“親父”の解説
親父(おやじ)とは複数の意味があり、実父の意味を持つ呼称、親しい店の経営者や職場の上長に対するくだけた呼称、単に他人の年配男性に対する呼称にも用いるものの、親父ギャグなど侮蔑や嘲笑の意味を含むことがある。現代での使用頻度は少ないが、北海道に生息するヒグマの俗称(山おやじ)や、江戸時代に廻船乗組員として船内作業に従事した奉公人を呼んだ。
(出典:Wikipedia)
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
“親父”で始まる語句
親父様
親父橋
親父儀
親父殿