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袖褄
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そでつま
ふりがな文庫
“
袖褄
(
そでつま
)” の例文
で、
親族
(
しんぞく
)
の
男
(
をとこ
)
どもが、
挑
(
いど
)
む、
嬲
(
なぶ
)
る、
威丈高
(
ゐたけだか
)
に
成
(
な
)
つて
袖褄
(
そでつま
)
を
引
(
ひ
)
く、
其
(
そ
)
の
遣瀬
(
やるせ
)
なさに、くよ/\
浮世
(
うきよ
)
を
柳隱
(
やなぎがく
)
れに、
水
(
みづ
)
の
流
(
なが
)
れを
見
(
み
)
るのだ、と
云
(
い
)
ふ。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
越
(
こ
)
えたれども折々は
夜鷹
(
よたか
)
などを買ひ行て家を明る事もあり又は下女共には
優
(
やさ
)
しき事を言
掛
(
かけ
)
恥
(
はぢ
)
をかく事も
度々
(
たび/\
)
なれども其を
恥
(
はぢ
)
とも思はず近頃は彼お兼に思ひを掛け
時々
(
とき/″\
)
袖褄
(
そでつま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
袖褄
(
そでつま
)
引合ひてののしり合へるぞ
笑止
(
せうし
)
なる。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
笠に
打着
(
うちき
)
て庄兵衞に
無理
(
むり
)
を言うこと度々なれど庄兵衞意に心能らず思うて
言葉
(
ことば
)
爭
(
あらそ
)
ひせし後は久しく
往通
(
ゆきかよひ
)
もなさで居しが庄兵衞は
疾
(
とう
)
より大藤の
女兒
(
むすめ
)
お光に
戀慕
(
れんぼ
)
なしつゝ忍び/\
袖褄
(
そでつま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小さな
紅茸
(
べにたけ
)
を、私が見つけて、それさえ嬉しくって取ろうとするのを、遮って留めながら、浪路が松の根に気も
萎
(
な
)
えた、
袖褄
(
そでつま
)
をついて坐った時、あせった頬は汗ばんで、その
頸脚
(
えりあし
)
のみ
小春の狐
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
尤
(
もつと
)
も
其
(
それ
)
までにも、
小當
(
こあた
)
りに
當
(
あた
)
ることは、
板屋
(
いたや
)
を
走
(
はし
)
る
團栗
(
どんぐり
)
に
異
(
こと
)
ならずで、
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
の
如
(
ごと
)
く
袖褄
(
そでつま
)
を
引
(
ひ
)
いて
居
(
ゐ
)
たのを、
柳
(
やなぎ
)
に
風
(
かぜ
)
と
受
(
う
)
けつ
流
(
なが
)
しつ、
擦拔
(
すりぬ
)
ける
身
(
み
)
も
痩
(
や
)
せて
居
(
ゐ
)
た
處
(
ところ
)
、
義理
(
ぎり
)
ある
弟
(
おとうと
)
、
内氣
(
うちき
)
の
女
(
をんな
)
。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
袖
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
褄
漢検1級
部首:⾐
13画
“袖”で始まる語句
袖
袖口
袖垣
袖無
袖乞
袖畳
袖屏風
袖摺
袖手
袖搦