處作しよさ)” の例文
新字:処作
もとより奧樣おくさま派手はでつくりに田舍いなかものゝ姉者人あねじやひとがいさゝかたるよしはけれど、中學校ちうがくかう試驗しけんまへ夜明よあかしをつゞけしころこのやうなことふて、このやうな處作しよさをして、其上そのうへには蕎麥掻そばがきの御馳走ごちそう
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ちゝ仕業しわざはゝ處作しよさあね教育したても、悉皆しつかいあやまりのやうにおもはるれどふてかれぬものぞとあきらめればうらかなしきやうなさけなく、友朋輩ともほうばい變屈者へんくつもの意地いぢわるとざせどもおのづかしづこゝろそこよわこと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
身代しんだいたゝきほねになればふたゝ古巣ふるすへの内儀姿かみさますがた、どこやら素人しろうとよりはよげにおぼえて、これにまらぬ子供こどももなし、あきは九ぐわつ仁和賀にわかころ大路おほぢたまへ、さりとはくもまなびし八が物眞似ものまね榮喜えいき處作しよさ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)