トップ
>
萬筋
>
まんすぢ
ふりがな文庫
“
萬筋
(
まんすぢ
)” の例文
新字:
万筋
萬筋
(
まんすぢ
)
の野暮つたい
袷
(
あはせ
)
に、
手甲
(
てつかふ
)
脚絆
(
きやはん
)
をつけ、置手拭までした恰好は、誰に教つたか知りませんが、すつかり行商人の板について居ります。
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いや
念
(
ねん
)
のために——はゝゝ。も
一
(
ひと
)
つ
上
(
うへ
)
が
萬年橋
(
まんねんばし
)
、
即
(
すなは
)
ち
小名木川
(
をなぎがは
)
、
千筋
(
ちすぢ
)
萬筋
(
まんすぢ
)
の
鰻
(
うなぎ
)
が
勢揃
(
せいぞろひ
)
をしたやうに
流
(
なが
)
れてゐます。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と大きな
声
(
こゑ
)
を出して
山中
(
やまぢう
)
呶鳴
(
どな
)
り歩きます
中
(
うち
)
に、
田圃
(
たんぼ
)
の
出口
(
でぐち
)
の
掛茶屋
(
かけぢやや
)
に腰を
掛
(
か
)
けて
居
(
ゐ
)
ました
女
(
をんな
)
は
芳町辺
(
よしちやうへん
)
の
芸妓
(
げいしや
)
と見えて、お
参
(
まゐ
)
りに
来
(
き
)
たのだから
余
(
あま
)
り
好
(
よ
)
い
装
(
なり
)
では
有
(
あ
)
りません、
南部
(
なんぶ
)
の
藍
(
あゐ
)
の
萬筋
(
まんすぢ
)
の
小袖
(
こそで
)
に
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
萬筋
(
まんすぢ
)
の野暮な
袷
(
あはせ
)
を高々と端折つて、
淺葱
(
あさぎ
)
の股引に
素草鞋
(
すわらぢ
)
を
穿
(
は
)
いた喜助は、存分に不景氣な
身扮
(
みなり
)
のくせに、ちよいと好い男振りでもありました。
銭形平次捕物控:186 御宰籠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
藍
(
あゐ
)
なり、
紺
(
こん
)
なり、
萬筋
(
まんすぢ
)
どころの
單衣
(
ひとへ
)
に、
少々
(
せう/\
)
綿入
(
めんいり
)
の
絽
(
ろ
)
の
羽織
(
はおり
)
。
紺
(
こん
)
と
白
(
しろ
)
たびで、ばしや/\とはねを
上
(
あ
)
げながら、「それ
又
(
また
)
水
(
みづ
)
たまりでござる。」「
如何
(
いか
)
にも
沼
(
ぬま
)
にて
候
(
さふらふ
)
。」と、
鷺歩行
(
さぎあるき
)
に
腰
(
こし
)
を
捻
(
ひね
)
つて
行
(
ゆ
)
く。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
百松は、
萬筋
(
まんすぢ
)
の單衣を端折つて、舞臺の上に
跼
(
かゞ
)
みました。蝋燭をかゝげると、縛られたお村の顏よりは、自分の
醜怪
(
しうくわい
)
な顏の方が、灯りの眞ん中へヌツと出ます。
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
萬筋
(
まんすぢ
)
の
裾
(
すそ
)
を
見
(
み
)
て、
苦
(
にが
)
りながら
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「茶がかゝつた
萬筋
(
まんすぢ
)
の古い袷のやうでしたが」
銭形平次捕物控:143 仏喜三郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
萬
部首:⾋
12画
筋
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
“萬”で始まる語句
萬
萬一
萬事
萬物
萬歳
萬屋
萬端
萬燈
萬年青
萬葉集