萬物ばんぶつ)” の例文
新字:万物
(七〇)同明どうめい相照あひてらし、(七一)同類どうるゐ相求あひもとむ。くもりようしたがひ、かぜとらしたがふ。(七二)聖人せいじんおこつて萬物ばんぶつる。
讀者どくしやこゝろみに地震計ぢしんけい原理げんり想像そう/″\してみるがよい。地上ちじよう萬物ばんぶつ地震ぢしんのときみなすのに、自分じぶんだけ空間くうかんもとてんからうごかないといふような方法ほう/\工夫くふうしなければなるまい。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
時これ十二月かんの土用に際して、萬物ばんぶつ結目むすびめちゞまりすくみ、夜天やてん星斗せいと闌干らんかんたれど
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
なにもそんなにおどろくことはない。それが萬物ばんぶつきてゐる證據しやうこさ」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
無心の勢力せいりき萬物ばんぶつたねは、祭壇に捧ぐる如く、なれほうぜむ。
(旧字旧仮名) / アダ・ネグリ(著)
がれよ、こゝに萬物ばんぶつは、べてうつろぞ、日はかむ。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
周圍の萬物ばんぶつこと/″\一面いちめんの鏡にむかひて
「あれで、これでも萬物ばんぶつ靈長れいちやうだなんて威張ゐばるんですよ、時々とき/″\
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
萬物ばんぶつなべとゝのふり、折りめ正しく、ぬめらかに
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)