“闌干”の読み方と例文
読み方割合
らんかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
というのもやはり元禄の句であるが、天を仰いで闌干らんかんたる星斗に対する間には、天文に関する知識も働けば、宇宙に対する畏怖いふも生ずる。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
いわゆる黄昏の空はまだ太陽の光はどことなくとどめているのにはや闌干らんかんたる宵の明星は光を放っているというような
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
その声を我が恋人の声と思ふて聴く時に、恋人の姿は我前にあり、一笑して我を悩殺する昔日せきじつの色香は見えず、愁涙の蒼頬さうけふに流れて、くれな闌干らんかんたるを見るのみ。
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)