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荒地
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あれち
ふりがな文庫
“
荒地
(
あれち
)” の例文
厩舎の戸を開け放しにしたままシムソンは
荒地
(
あれち
)
の方へ馬をつれ出していったが、その途中で調馬師に出会ったか、または追いつかれた。
白銀の失踪
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
老人は、
黙
(
だま
)
って
礼
(
れい
)
を
返
(
かえ
)
しました。何か
云
(
い
)
いたいようでしたが黙って
俄
(
にわ
)
かに
向
(
むこ
)
うを
向
(
む
)
き、今まで私の来た方の
荒地
(
あれち
)
にとぼとぼ歩き出しました。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
でも、
夕方
(
ゆうがた
)
だったら、ガンたちはここにとまることはできなかったでしょう。なぜって、ユパフォルスは
荒地
(
あれち
)
にあるのではありませんから。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
わが泣くを見て彼答へて曰ひけるは、汝この
荒地
(
あれち
)
より
遁
(
のが
)
れんことをねがはゞ
他
(
ほか
)
の路につかざるをえず 九一—九三
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
一寸
(
ちよつと
)
知
(
し
)
れ
難
(
にく
)
い
處
(
ところ
)
である。
遺跡
(
ゐせき
)
は
廣
(
ひろ
)
いが、
先年
(
せんねん
)
、チヤンバーレン
氏
(
し
)
が
大發掘
(
だいはつくつ
)
を
試
(
こゝろ
)
みたとかで、
畑地
(
はたち
)
の
方
(
はう
)
は
斷念
(
だんねん
)
して、
臺地北側
(
だいちきたかは
)
の
荒地
(
あれち
)
緩斜面
(
くわんしやめん
)
の
中
(
なか
)
に四
人
(
にん
)
は
入
(
はい
)
つた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
窓から外を見ると広い
荒地
(
あれち
)
で、その先の方に、赤くにごった池があって、柳の木が二、三本立っていました。
金の目銀の目
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
それであるのに、三人目の男はとんでもなく
白気
(
しらけ
)
きった顔つきで、「いや二百株ばかり、それもごくありふれた、種類の悪い躑躅が植えてある
荒地
(
あれち
)
のような
家敷跡
(
やしきあと
)
ですよ」
清貧の書
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
東は、いちめんの竹林帯や耕地
荒地
(
あれち
)
。——そして三方に高い城壁をめぐらし、本丸、二の丸、
新曲輪
(
しんぐるわ
)
の三部を中心に、附近の丘にはなお点々と、数ヵ所の防塁を備えている。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いずれも雑樹林や、
畑
(
はた
)
を抱く。この
荒地
(
あれち
)
の、まばら垣と向合ったのが、火薬庫の長々とした塀になる。——人通りも何にも無い。地図の上へ鉛筆で
楽書
(
らくがき
)
したも同然な道である。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
五年目
(
ごねんめ
)
には
田地
(
でんち
)
も
取返
(
とりかへ
)
し、
畑
(
はたけ
)
は
以前
(
いぜん
)
より
殖
(
ふ
)
え、
山懷
(
やまふところ
)
の
荒地
(
あれち
)
は
美事
(
みごと
)
な
桑園
(
さうゑん
)
と
變
(
へん
)
じ、
村内
(
そんない
)
でも
屈指
(
ゆびをり
)
の
有富
(
いうふう
)
な
百姓
(
ひやくしやう
)
と
成
(
な
)
り
終
(
おは
)
せたのです。しかも
彼
(
かれ
)
の
勞働辛苦
(
らうどうしんく
)
は
初
(
はじめ
)
と
少
(
すこし
)
も
變
(
かは
)
らないのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
丁度焼跡の
荒地
(
あれち
)
に建つ仮小屋の間を
彷徨
(
さまよ
)
うような、明治の都市の一隅において、われわれがただ僅か、壮麗なる過去の面影に接し得るのは、この霊廟、この
廃址
(
はいし
)
ばかりではないか。
霊廟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ブツブツの
荒地
(
あれち
)
にしたあとへ、モガルの色糸で一重蔓小牡丹
文
(
もん
)
を、いたずらでもしたようにチラホラ散らしたという……お話中……わからないひとねえ、お話中だといってるじゃありませんか。
姦(かしまし)
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
膨
(
ふく
)
れて、太って、転がって、
荒地
(
あれち
)
の
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
タヴィストックへは西へ二哩ばかりあり、
荒地
(
あれち
)
を越して二哩ばかり行くと、ケープルトンにはかなり大きな調馬場がある。
白銀の失踪
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
そして、お日さまののぼるまえに、みんなは運動会場へはいります。もっとも、運動会場というのは、道の左手にある、ヒースの
生
(
は
)
えた
荒地
(
あれち
)
のことです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
そこからは八方の
荒地
(
あれち
)
が見渡せるが、どっちを見ても名馬の影すら見えないばかりか、何か不吉なことが起ったんだなという予感を起させられたのだった。
白銀の失踪
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
お日さまが沈みますと、くらやみと
荒地
(
あれち
)
のおそろしさにたまらなくなって、人間がこいしくなってきました。ニールスはガチョウのはねの下にもぐりこんでいるのですから、何ひとつ見えません。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
“荒地”の解説
荒地(あれち)は、雑草や低木などが生い茂る不利用地。または、自然状態で、充分な植物群落が発達しないような場所である。
(出典:Wikipedia)
荒
常用漢字
中学
部首:⾋
9画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“荒地”で始まる語句
荒地菊
荒地山
荒地野菊