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けうみ
要するに、
寫眞の本
領は、
興味はさういふ
意味の
記録を、いひ
換れば、
過去を
再現して、
思ひ出の
樂さや
回想の懷かしさを
與へるところにある。
「あゝ
言つておいたから、一
人で
行くといゝ。
何ならS
青年でもつれてね、S、H
氏は
君に
興味をもつてゐるかも
知れないから、
話してくれるだらう。」
私は
少し
誇張して
言つた。
其老水夫がいろ/\の
興味ある
話の
中で、
最も
深く
私の
心に
刻まれて
居るのは、
世に
一番に
恐ろしい
航路は
印度洋だとうふ
物語、
亞弗利加洲の
東方、マダカッスル
島からも
餘程離れて
それを
讀むことによつて、
私は
寫眞に
對する子
供らしい
好奇心と
興味とを大に
刺戟されたのであつた。
「
君ならきつと、
興味をもたれると
思ふね。」
それでも
去年一昨年あたりはまた
少々
興味が
戻つて來て、一
週間に一
度ぐらゐの
程度で和田英作
畫伯や小宮豐隆先生と時々手
合せの出來る近
所の
球突塲へ通つてゐたが
そして、一月に七八
回が二三
回になり、やがて一
度行くか行かないかになると、
練習不足で
腕も
鈍くなつて來た。百五十
點がせいぜい百
點といふ
處にさがつた。
興味がへつた。
とにかく
球突といふものは
少し
味が分つてくると、
實にデリケエトな
興味のある
勝負事だ。