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セント
ふりがな文庫
“
聖
(
セント
)” の例文
ラッドゲート・ヒル オールド・ベーリーのあるニューゲート街の南に、
聖
(
セント
)
ポール寺院から西に通じている街路。フリート街に続く。
二都物語:01 上巻
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
おもてむきの解説では
聖
(
セント
)
マイケルはキリスト教の聖者であるが、ほんとうはもつとずうつと古い、異教時代の神か英雄であつたらしく
ミケル祭の聖者
(新字旧仮名)
/
片山広子
(著)
聖
(
セント
)
ピータア寺院の内部で説教があった。パイプオルガンが時々鳴った。会衆は樫の腰かけから立ったり坐ったりしてアーメンと云った。
ロンドン一九二九年
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
その光は、さながらゴットシャルク(第一十字軍以前の先発隊を率いた独逸の修道僧)の見た、
聖
(
セント
)
ヒエロニムスの幻のように思われる。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
ヌーヴィユ・ダーモンにある
聖
(
セント
)
ユーラリ教会の
堂守
(
どうもり
)
が、いい機嫌で、死人の健康を祝するために古い葡萄酒を飲みながら話したのである。
世界怪談名作集:11 聖餐祭
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
▼ もっと見る
一つの波の絶頂に乗上げると、岩と氷河で固めた恐ろしい
恰好
(
かっこう
)
の
聖
(
セント
)
エリアスが直ぐ鼻の先に浮き上る。文句なしに手が届きそうに見える。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
聖
(
セント
)
ポウル孤島の近くに漂流しているところを発見救助されたが、セエビンはここに着眼して此処らに特殊の潮の流れがあるに相違ないと観
沈黙の水平線
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
また少し行くと右手に
逆賊門
(
ぎゃくぞくもん
)
がある。門の上には
聖
(
セント
)
タマス塔が
聳
(
そび
)
えている。逆賊門とは名前からがすでに恐ろしい。
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ハルモニュウムが和やかな音で鳴りだす……シュウマンの〈
聖
(
セント
)
フランシス物語〉。おチビさんが上手に奏いている。
だいこん
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
長らく
聖
(
セント
)
バアソロミウ医院に勤めてゐたが、物言はずの
沈黙家
(
むつつりや
)
と不作法なのとで聞えた男だつた。ある時若い貴婦人がこの医者の診察室に入つて来た。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ロンドンの
聖
(
セント
)
アンドルー教区にある一軒の
酒店
(
エイル・ハウス
)
の酒場に自分たちが腰をかけているのに気がついて大いに驚いた。
ペスト王:寓意を含める物語
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
「何がわたくしの身にふりかかって来たというのでしょう、
聖
(
セント
)
マリア! どうぞわたくしをあわれとおぼしめしてください。……この哀れな失恋の子を……」
世界怪談名作集:08 ラッパチーニの娘 アウペパンの作から
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
また
聖
(
セント
)
ポール大会堂でその
道徳的寓意
(
モラル
)
が説教の材料とされるに及んで、各地の教会の牧師も好んでこの作を引用し、世評は益々高まり、この書は大いに読まれて
ジーキル博士とハイド氏の怪事件
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
耶蘇の弟子で一番耶蘇が生前中鍾愛したと云はるゝ
聖
(
セント
)
トーマス(Saint Thomas)一派の耶蘇教徒が、何時頃よりか知りませぬが、滄海の一粟のやうに
金剛智三蔵と将軍米准那
(旧字旧仮名)
/
榊亮三郎
(著)
バックの父親エルモは、巨大な
聖
(
セント
)
バーナード種の犬で、判事の傍をしばらくも離れぬ伴侶であつた。それでバックはきつとその父親のあとを継ぐものと見られていた。
荒野の呼び声:01 荒野の呼び声
(新字新仮名)
/
ジャック・ロンドン
(著)
得なかった。
聖
(
セント
)
グレゴリーも、善行について同様な意見であることを述べているようじゃ。
春の盗賊
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
爾時
(
そのとき
)
上帝高声で聖ジョージに、汝の馬は魔に魅された早く下りよと告げ、
聖
(
セント
)
しかる上はこの馬魔の所有物たれと言いて放ちやると、三歩行くや否やたちまち虫と
化
(
な
)
って飛び去った
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
もざいくのお菓子のような
聖
(
セント
)
バシルの寺院が南のはしに飾り物みたいに建っている。
踊る地平線:01 踊る地平線
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
聖
(
セント
)
ヨハネ教会の沢木教父は、慈しみ深い
微笑
(
ほほえみ
)
で先ずお松親子を安心させた。人手がないから何時迄もいてくれるように、と彼の方から嘆願した。お松は
肚
(
はら
)
の底から涙をこみ上げさせた。
反逆
(新字新仮名)
/
矢田津世子
(著)
アルダーショットからロンドンまで一時間二十四マイルの速度で飛行し、
聖
(
セント
)
ポールの寺院を一まわりして今度は風に逆らって進んだが、あまり風が強かったから水晶宮の辺で地上に下った。
話の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
デウス右近はローマにおいても日本の使徒として絶対の
聖
(
セント
)
ですからね、ゆめゆめ、そういう女性関係なんかはないとしてるんだな、信徒の間ではですよ、だが、右近その者を、よく調べてみると
小説のタネ
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ゴアの
耶蘇会
(
ジェスイット
)
聖
(
セント
)
パウロ会堂において、
聖
(
サン
)
フランシスコ・シャヴィエル上人の
腸丸
(
ちょうがん
)
をうけ、それをこの
遺物筐
(
シリケきょう
)
に収めて、童子の片腕となす。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
フィオナ・マクレオドはイオナ島について書いてゐる中で、
聖
(
セント
)
マイケルは大古の海洋の支配者マナナーンと同じ存在であつたらうと言つてゐる。
ミケル祭の聖者
(新字旧仮名)
/
片山広子
(著)
「
善き金曜日
(
グッド・フライデー
)
」の次ぎの日というから、四月四日土曜日に、特別結婚証書を受取って、その日に、ブライトンの
聖
(
セント
)
ジェイムス教会で式を挙げた。
消えた花婿
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
聖
(
セント
)
アントニウスはあの通りの道心堅固な生涯を送りながら、
猶
(
なほ
)
側
(
はた
)
の人の目に見える迄性慾の煩悶に陥つてゐた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
憎らしくなって、今日吐くか明日は吐くかと楽しみにして待っていたが、とうとう
聖
(
セント
)
ミチェルの港へ入るまで期待に添ってくれなかった。港へあがってから
南部の鼻曲り
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
サン・タントワヌの聖なる御顔………… サン・タントワヌはキリスト教教父の
聖
(
サント
)
アントワヌ(英語読みならば
聖
(
セント
)
アントニー)の名をとった地名であるので
二都物語:01 上巻
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
これが波かと思う
紺青色
(
こんじょういろ
)
の大山脈が、海抜五千
米突
(
メートル
)
の
聖
(
セント
)
エリアス山脈を打ち越す勢いで、青い青い澄み切った空の下を
涯
(
は
)
てしもなく重なり合いながら押し寄せて来る。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
さて先王の運命は
何人
(
なんびと
)
も知る者がなかった。その死骸がポント・フラクト城より移されて
聖
(
セント
)
ポール寺に着した時、二万の群集は彼の
屍
(
しかばね
)
を
繞
(
めぐ
)
ってその
骨立
(
こつりつ
)
せる
面影
(
おもかげ
)
に驚かされた。
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
になった銃の筒口が
聖
(
セント
)
ジェームス公園の緑を青く照りかえして右! 左! 右! 左!
ロンドン一九二九年
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
一名
聖
(
セント
)
ジョージの馬ともいいこの菩薩は毒竜退治で名高い、この名の起りを尋ぬるに、往古上帝常に魔と争うたが、上帝は平和好き故出来るだけ魔を寛宥してその乞うままに物を与えた
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「ですがクリヴォフ夫人、たしか
聖
(
セント
)
アムブロジオだったでしょうか、死は悪人にもまた有利なり——と云いましたからな」
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
以前はソルト
聖
(
セント
)
マリイ Sault Ste. marie ——またミシガンが仏蘭西の植民地だった頃
双面獣
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
(キリスト教と蛇とは仲がよくない)ドラゴンを踏まへてゐるのはイギリスの
聖
(
セント
)
ジヨージで、アイルランドの
聖
(
セント
)
パトリツクでないことは
門
(
かど
)
ちがひみたいだけれど
大へび小へび
(新字旧仮名)
/
片山広子
(著)
聖
(
セント
)
ポール寺院
★
の大鐘が澄みわたった空気の中で一時を鳴らした頃、ロリー氏は、長靴を穿いて提灯を持ったジェリーに護衛されて、クラークンウェルへの帰途に就いた。
二都物語:01 上巻
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
晩香坡
(
バンクーバ
)
とは全然方角違いのアドミラルチー湾に深入りして雪を
被
(
かむ
)
った
聖
(
セント
)
エリアスの岩山と、フェア・ウェザー山の中間にガッチリと船首を固定さしているのには
呆
(
あき
)
れ返った。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そのえらい人といふのは
聖
(
セント
)
パトリツクのことださうで、さて
聖
(
セント
)
パトリツクの伝には、この聖者はローマの奴隷として少年の日を過したアイルランドを愛する心深く
大へび小へび
(新字旧仮名)
/
片山広子
(著)
微風にうなずくたびに匂う
肉桂
(
にっけい
)
園、ゆらゆらと
陽炎
(
かげろう
)
している
聖
(
セント
)
ジョセフ大学の
尖塔
(
せんとう
)
、キャフェ・バンダラウェラの白と青のだんだら日よけ、料理場を通して
象眼
(
ぞうがん
)
のように見える裏の奴隷湖
ヤトラカン・サミ博士の椅子
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
九月二十八日はミケルマス(ミケル祭)といつて、
聖
(
セント
)
マイケルを記念する祭日である。
ミケル祭の聖者
(新字旧仮名)
/
片山広子
(著)
そのソルト
聖
(
セント
)
マリイでも、ホテリングは模範的な教会員であり、伝道事業の献身的な活動家だったし、其の後一時カルカスカ郡 Kalkaska の奥へ隠棲して百姓をしていたのが、間もなく
双面獣
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
“聖”の意味
《名詞》
(ひじり)徳の高い僧侶に対する敬称。
(ひじり)ある技能に極めて長けている人。
(ひじり)布教、勧進又は仏具販売のために諸国を遊行する下級の僧侶。
(出典:Wiktionary)
“聖”の解説
聖(ひじり)とは、日本において諸国を回遊した仏教僧をいう。その語源は仏教伝来以前の民間信仰の司祭者とされ、特にこれを指して民俗学上では「ヒジリ」とも表記される。
(出典:Wikipedia)
聖
常用漢字
小6
部首:⽿
13画
“聖”を含む語句
聖像
神聖
聖母
聖天
聖人
聖徒
聖経
聖者
聖代
聖霊
聖僧
聖歌
川路聖謨
小聖堂
聖書
聖護院
聖天町
聖堂
転輪聖王
聖林
...