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くみした
ふりがな文庫
“
組下
(
くみした
)” の例文
御新造と呼ばれる女は、江戸の
御鉄砲方
(
おてっぽうかた
)
井上左太夫の
組下
(
くみした
)
の
与力
(
よりき
)
、和田弥太郎の妻のお松で、和田の屋敷は小石川の
白山前町
(
はくさんまえまち
)
にあった。
鷲
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
委細
(
くはしく
)
申立ければ大岡殿
篤
(
とく
)
と
聞請
(
きゝうけ
)
られ早速に
組下
(
くみした
)
の同心に申付られ藤澤宿大津屋段右衞門方へ
罷
(
まか
)
り
越
(
こし
)
右
(
みぎ
)
段右衞門を
召捕
(
めしとり
)
來るべしと遣はされたり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かねて
手筈
(
てはず
)
のとおり、工場の門衛番所に、柱時計が十二の
濁音
(
だくおん
)
を、ボーン、ボーンと鳴り終るころ、
組下
(
くみした
)
の若者が、十名あまり、集ってきた。
夜泣き鉄骨
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そのままのそのそと、もと来た方へ引き返そうとすると、赤いマントを持った
組下
(
くみした
)
の
奴
(
やっこ
)
が前や後ろへ廻って砂地のまん中へ、まん中へと誘い寄せる。
ノンシャラン道中記:06 乱視の奈翁 ――アルル牛角力の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
誘い出してというよりは無理やりにして、金吾を外へ引ッ張り出した釘勘の
組下
(
くみした
)
手先の伝吉。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
町奉行石川土佐守殿は文治の
口供
(
こうきょう
)
ばかりではございませぬ、幾枚も一度に持参いたしますると、正面に松平右京殿その
外
(
ほか
)
公用人御着席、それより余程
下
(
さが
)
って町奉行が
組下
(
くみした
)
与力を従え
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
但馬守
(
たじまのかみ
)
が
着任
(
ちやくにん
)
して
間
(
ま
)
もなく、
或
(
あ
)
るところで
變死人
(
へんしにん
)
があつた
時
(
とき
)
、
其
(
そ
)
の
土地
(
とち
)
の
關係
(
くわんけい
)
で、
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
配下
(
はいか
)
の
與力
(
よりき
)
と、
近衞關白家
(
このゑくわんぱくけ
)
の
役人
(
やくにん
)
ともう一ヶ
所
(
しよ
)
何處
(
どこ
)
かの
代官
(
だいくわん
)
の
何
(
なに
)
かの
組下
(
くみした
)
と、かう三
人
(
にん
)
揃
(
そろ
)
はなければ
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
突止
(
つきとめ
)
て
後
(
のち
)
右
(
と
)
も
左
(
かく
)
も取
計
(
はか
)
らはんと富右衞門は其
儘
(
まゝ
)
入牢申渡されける是より大岡殿
組下
(
くみした
)
の同心へ申付られ
在方
(
ざいかた
)
の樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
間
(
ま
)
もなくそこへあがってきたのは、
隠密組
(
おんみつぐみ
)
の
菊池半助
(
きくちはんすけ
)
、おなじ
組下
(
くみした
)
の
綿貫三八
(
わたぬきさんぱち
)
、それに今度の
兵学大講会
(
へいがくだいこうえ
)
に
試合目付
(
しあいめつけ
)
として働いている
大久保長安
(
おおくぼながやす
)
の
家臣
(
かしん
)
が四、五人——ただし
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
奧田が
組下
(
くみした
)
山田
(
やまだ
)
軍平
(
ぐんぺい
)
と云者喜八が
形
(
かたち
)
を見て
怪
(
あやし
)
み
曲者
(
くせもの
)
待
(
まて
)
と聲を掛ながら既に
捕
(
とら
)
へんと喜八の袖を
押
(
おさ
)
へしにぞ喜八は一
生
(
しやう
)
懸命
(
けんめい
)
と彼の出刄庖丁にて軍平が捕へたる
片袖
(
かたそで
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
組
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“組”で始まる語句
組
組頭
組織
組合
組紐
組違
組付
組子
組打
組立