“組紐”の読み方と例文
読み方割合
くみひも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれはお恥かしいが、生活たつきたすけに、家族どもや子飼いの召使どもにやらせておる組紐くみひも打ちの細工場で、紐打ちの木車もくしゃを掛けている音でござります。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上野近くを歩くと田村屋の煙管だとか、十三屋のくしだとか、道明どうみょう組紐くみひもだとか今でも古い看板かんばんを降ろしません。浅草の「よのや」も櫛で見事なものを売ります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
そして底のへり小孔こあながあって、それに細い組紐くみひもを通してある白い小玉盃しょうぎょくはいを取出して自ら楽しげに一盃いっぱいあおいだ。そこは江戸川の西の土堤どてあがばなのところであった。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)