“くみひも”の漢字の書き方と例文
語句割合
組紐100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
織るとは言っても組紐くみひものようなものだから、持ってあるいて何処どこででも織りつづけたかと思う。私も二十何年か前に、日向ひゅうがの或る山村を旅行してそういうのを見た。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
両国広小路の掛け小屋から、抜け出たところから想像すれば、蛇使いの女太夫、組紐くみひものお仙が商売がら、蝮捕まむしとり姿に身をやつし、恋しい男を追っかけて木曽路へ行くに違いない。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
組紐くみひも盤帯はちまきにした帽檐広つばびろな黒羅紗ラシャの帽子をいただいてい、今一人は、前の男より二ツ三ツ兄らしく、中肉中背で色白の丸顔、口元の尋常な所から眼付のパッチリとした所は仲々の好男子ながら
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)