粉末こな)” の例文
可愛かあいらしい手を出してひざしたなでつてる、あゝ/\可愛かあいだ、いまのうくすりるよ、……煙草たばこ粉末こなぢやアかへつてけない
それから料理する前に炮烙ほうろくでよくって湯の中へ適宜てきぎに入れて塩と砂糖を加えて三十分ばかりまわしながら煮ると粉末こなふくれてドロドロになる。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
支那西域の庫魯克格クルツクタツクの淡水湖に限って住んでいる、丰々ぼうぼうという毒ある魚の小骨の粉末こなを香に焚いてそれで人間を麻痺させるなんて実際あなたはお怜悧りこうでした。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
またもの調味ちょうみには、あの甘草かんぞうという薬草やくそう粉末こなすこくわえましたが、ただそれは上流うえ人達ひとたち調理ちょうりかぎられ、一ぱん使用しようするものではなかったように記憶きおくしてります。
道庵は、多分田螺たにしを干して粉末こなにしたのと、毒草どくさう鳥兜とりかぶと烏頭うづだらうと申しますが、それを打ち明けると殺されるから、家へ歸つて研究すると言つて、首尾よく送り還されたさうで御座います
なにね新入しんまい乞食こじきまゐりまして、ソノ負傷けがをしたからお煙草たばこ粉末こないたゞきたいつて……。主「うか、乞食こじきか……ちな/\、いま乃公おれが見てるから……。 ...
道庵は、たぶん田螺たにしを干して粉末こなにしたのと、毒草鳥兜とりかぶと鳥頭うずだろうと申しますが、それを打ち明けると殺されるから、家へ帰って研究すると言って、首尾よく送り還されたそうでございます
慈悲なさけ何卒どうか煙草たばこ粉末こなでも少々せう/\いたゞきたいもので……エー/\粉末こないのでございますがな。