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突破
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つきやぶ
ふりがな文庫
“
突破
(
つきやぶ
)” の例文
穴は雪の為に入口を
塞
(
ふさ
)
がれて居りますから、表からは見えませぬが、手を突くはずみに、土の盛ってある処を
突破
(
つきやぶ
)
り、其の儘穴の中へころ/\/\。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と、
突破
(
つきやぶ
)
ったような笑声が起った。それは、豪快な笑いにかかわらず、僕にも、
豹
(
ひょう
)
のような水夫にも、死人の笑いのように冷たくきこえたので、振りかえった。
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
三羽
(
さんば
)
四羽
(
しは
)
憤怒
(
ふんぬ
)
の
皷翼
(
はゞたき
)
と
共
(
とも
)
に
矢
(
や
)
の
如
(
ごと
)
く
氣球
(
きゝゆう
)
に
飛掛
(
とびか
)
かる、あつといふ
間
(
ま
)
に、
氣球
(
きゝゆう
)
は
忽
(
たちま
)
ち
其
(
その
)
鋭
(
するど
)
き
嘴
(
くちばし
)
に
突破
(
つきやぶ
)
られた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
然
(
しか
)
も、
先方
(
さき
)
は、
義理
(
ぎり
)
、
首尾
(
しゆび
)
で、
差當
(
さしあた
)
つては
間
(
ま
)
の
惡
(
わる
)
い
處
(
ところ
)
を、お
前樣
(
まへさま
)
が
突詰
(
つきつ
)
めて、
斷
(
た
)
つて、
垣
(
かき
)
も
塀
(
へい
)
も、
押倒
(
おしたふ
)
し
突破
(
つきやぶ
)
る、……
其
(
そ
)
の
力
(
ちから
)
で、
胸
(
むね
)
を
掻毮
(
かきむし
)
るやうにあせるから、
婦
(
をなご
)
も
切
(
せま
)
つて
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ガンブロー
鳥
(
てう
)
」に
突破
(
つきやぶ
)
られたる
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
は、
水素瓦斯
(
すいそぐわす
)
の
洩
(
も
)
るゝ
音
(
おと
)
と
共
(
とも
)
に、キリヽ/\と
天空
(
てんくう
)
を
舞
(
ま
)
ひ
降
(
くだ
)
つて、『あはや』といふ
間
(
ま
)
に、
大洋
(
たいやう
)
の
眞唯中
(
まつたゞなか
)
へ
落込
(
おちこ
)
んだのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
其の昔、駕籠訴をいたします者は
何
(
いず
)
れも身軽に
出立
(
いでた
)
ちまして、お駕籠脇の
隙
(
すき
)
を
窺
(
うかゞ
)
い、右の手に願書を捧げ、
左手
(
ゆんで
)
でお駕籠に
縋
(
すが
)
るのでございますから、時に依ると簾を
突破
(
つきやぶ
)
ることがございます。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
塲内
(
じやうない
)
の
光景
(
くわうけい
)
は
實
(
じつ
)
に
慘憺
(
さんたん
)
たるもので、
濁浪
(
だくらう
)
怒濤
(
どたう
)
は
一方
(
いつぽう
)
の
岩壁
(
いわかべ
)
を
突破
(
つきやぶ
)
つて、
奔流
(
ほんりう
)
の
如
(
ごと
)
く
其處
(
そこ
)
から
浸入
(
しんにふ
)
したものと
見
(
み
)
へ、
其
(
その
)
直
(
す
)
ぐ
側
(
そば
)
の、
兼
(
かね
)
て
發動藥液
(
はつどうやくえき
)
の
貯藏
(
ちよぞう
)
せられて
居
(
を
)
つた
小倉庫
(
せうさうこ
)
の
鐵
(
てつ
)
の
扉
(
とびら
)
は
微塵
(
みぢん
)
に
碎
(
くだ
)
かれて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“突破”の意味
《名詞》
突 破(とっぱ)
困難や障害を突き破ること。
検問所や関門などを強引に通過すること。
敵を正面から攻撃して打ち破ること。
ある数量を超えること。
(出典:Wiktionary)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
破
常用漢字
小5
部首:⽯
10画
“突破”で始まる語句
突破口