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突合
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つきあ
ふりがな文庫
“
突合
(
つきあ
)” の例文
板戸一つが
直
(
す
)
ぐ町の、店の八畳、古畳の真中に机を置いて
対向
(
さしむか
)
いに、
洋燈
(
ランプ
)
に額を
突合
(
つきあ
)
わせた、友達と二人で、その国の
地誌略
(
ちしりゃく
)
と云う、学校の教科書を読んでいた。
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今度私に
突合
(
つきあ
)
って、伊右衛門をするのは、高麗蔵さんですが、自分は何ともないが、妻君の目の下に
腫物
(
しゅもつ
)
が出来て、これが少し
膨
(
は
)
れているところへ、
藍
(
あい
)
がかった色の
膏薬
(
こうやく
)
を張っているので
薄どろどろ
(新字新仮名)
/
尾上梅幸
(著)
板戸
(
いたど
)
一
(
ひと
)
つが
直
(
す
)
ぐ
町
(
まち
)
の、
店
(
みせ
)
の八
疊
(
でふ
)
、
古疊
(
ふるだたみ
)
の
眞中
(
まんなか
)
に
机
(
つくゑ
)
を
置
(
お
)
いて
對向
(
さしむか
)
ひに、
洋燈
(
ランプ
)
に
額
(
ひたひ
)
を
突合
(
つきあ
)
はせた、
友達
(
ともだち
)
と
二人
(
ふたり
)
で、
其
(
そ
)
の
國
(
くに
)
の
地誌略
(
ちしりやく
)
と
云
(
い
)
ふ、
學校
(
がくかう
)
の
教科書
(
けうくわしよ
)
を
讀
(
よ
)
んで
居
(
ゐ
)
た。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
別して、例の縁側散歩は
留
(
や
)
められません。……一日おいて、また
薄暮合
(
うすくれあい
)
、おなじ東の縁の真中の柱に、屋根の落葉と鼻を
突合
(
つきあ
)
わせて
踞
(
しゃが
)
んで、カーン、あの
添水
(
そうず
)
を聞き澄んでいたのです。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
五体
(
ごたい
)
が
満足
(
まんぞく
)
な
彫刻物
(
ほりもの
)
であつたらば、
真昼間
(
まつぴるま
)
、お
前様
(
めえさま
)
と
私
(
わし
)
とが、
面
(
つら
)
突合
(
つきあ
)
はせた
真中
(
まんなか
)
に
置
(
お
)
いては
動出
(
うごきだ
)
しもすめえけんども、
月
(
つき
)
の
黄色
(
きいろ
)
い
小雨
(
こさめ
)
の
夜中
(
よなか
)
、——
主
(
ぬし
)
が
今
(
いま
)
話
(
はな
)
さしつた、
案山子
(
かゝし
)
が
歩行
(
ある
)
く
中
(
なか
)
へ
入
(
い
)
れたら
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“突”で始まる語句
突
突然
突立
突込
突出
突飛
突如
突兀
突伏
突張