“動出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うごきだ66.7%
うごきい16.7%
ゆるぎいだ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が窓から首を出して挨拶をする時、汽車は動出うごきだして、父の眼をしょぼつかせた顔がチラリとして直ぐあとになる、見えなくなる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
渠等かれらが妄執めいせず、帰せず、陰々たる燈火に映じて動出うごきいださんばかりなる、ここ屠犬児の働場はたらきばにして、地獄は目前の庖廚ほうちゅうたり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何やらむ言出いいいだてんとする途端、たちまち大地のゆらゆらと動出ゆるぎいだせしに、あれ! と叫びて思わず仙太の体にすがりも着かせず、さながら百雷一時に落つる如き響とともに
片男波 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)