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白旗
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しらはた
ふりがな文庫
“
白旗
(
しらはた
)” の例文
そこには、
白旗
(
しらはた
)
の
宮
(
みや
)
のまえから、追いつ追われつしてきた
小幡民部
(
こばたみんぶ
)
が、
穴山
(
あなやま
)
の
旗本
(
はたもと
)
雑兵
(
ぞうひょう
)
を八面にうけて、今や
必死
(
ひっし
)
に
斬
(
き
)
りむすんでいる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
堀の手は
島町通
(
しまゝちどほり
)
を西へ
御祓筋
(
おはらひすぢ
)
まで進んだ。丁度大塩
父子
(
ふし
)
の
率
(
ひき
)
ゐた手が高麗橋に掛かつた時で、橋の上に
白旗
(
しらはた
)
が見えた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「やあ! 荘田さん! 懸賞金はやつぱり私のものですよ。到頭、先方で
白旗
(
しらはた
)
を上げましたよ、はゝゝゝ。」
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
蛍雪舎は上野
広小路
(
ひろこうじ
)
に近い上野町の路地の奥にあった。行って見るとそこは新聞
取次
(
とりつ
)
ぎ業をしているところで、「
白旗
(
しらはた
)
新聞店」という看板がかかげられていた。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
源氏の
白旗
(
しらはた
)
は弓矢の武名をあらわして勇ましいが、この白旗は、あまり名誉なしるしではない。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
▼ もっと見る
彼
(
か
)
の
野末
(
のずえ
)
に
一流
(
ひとながれ
)
白旗
(
しらはた
)
のやうに
靡
(
なび
)
いて居たのが、横に長く、縦に広く、ちらと動いたかと思ふと、三里の
曠野
(
こうや
)
、真白な
綿
(
わた
)
で包まれたのは、いま
遁
(
に
)
げようとすると
殆
(
ほとん
)
ど
咄嗟
(
とっさ
)
の
間
(
かん
)
の
事
(
こと
)
。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
時は
治承
(
ぢしよう
)
の春、世は平家の盛、そも
天喜
(
てんぎ
)
、
康平
(
かうへい
)
以來九十年の
春秋
(
はるあき
)
、都も
鄙
(
ひな
)
も打ち靡きし源氏の
白旗
(
しらはた
)
も、
保元
(
ほうげん
)
、
平治
(
へいぢ
)
の二度の
戰
(
いくさ
)
を都の名殘に、脆くも武門の哀れを東海の隅に留めしより
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
白旗
(
しらはた
)
直
(
なお
)
八は如才なく仲裁説を出しました。昔は板倉屋の札旦那の伜でしたが、道樂が
嵩
(
かう
)
じて勘當され、今では伴三郎の用心棒にもなれば、太鼓も打つといつた御家人崩れの、これも三十男です。
銭形平次捕物控:054 麝香の匂ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一
匹
(
ぴき
)
飼
(
かひ
)
て
追
(
おは
)
せける故九郎兵衞も今は行處なければ條七の弟分になつて三年程
稼
(
かせ
)
ぐ中
茲
(
こゝ
)
に條七女房お
鐵
(
てつ
)
と云ふは三歳になる
娘
(
むすめ
)
お里もありながら何時しか九郎兵衞と
怪敷
(
あやしき
)
中と成しにぞ或日九郎兵衞と云合せ
土地
(
ところ
)
の
鎭守
(
ちんじゆ
)
白旗
(
しらはた
)
明神
(
みやうじん
)
の
森
(
もり
)
にて
白鳥
(
はくてう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
白旗
(
しらはた
)
をあげてくるぞ。」
草
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
ぎい……とふいに、
白旗
(
しらはた
)
の
宮
(
みや
)
の
狐格子
(
きつねごうし
)
がなかからあいた。そして、むっくり姿をあらわしたのは、なんのこと、
鞍馬山
(
くらまやま
)
の
竹童
(
ちくどう
)
であった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「やあ! 荘田さん! 懸賞金はやっぱり私のものですよ。到頭、先方で
白旗
(
しらはた
)
を上げましたよ、はゝゝゝ。」
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
このへんは、富士の五
湖
(
こ
)
といわれて、湖水の多いところだった。みると
汀
(
なぎさ
)
にちかく、
白旗
(
しらはた
)
の宮と
額
(
がく
)
をあげた小さな
祠
(
ほこら
)
があった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところでだ。たった今、村の
白旗
(
しらはた
)
の池で百姓と隣村の
地侍
(
じざむらい
)
とが、喧嘩を
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“白旗”の意味
《名詞》
白旗(しろはた、しらはた、ハッキ)
白色無地の旗。
降伏の意を示す、語義1様の旗。
(出典:Wiktionary)
“白旗”の解説
白旗(しろはた、しらはた、はっき)は、広義では無地で白色の旗を指す。
(出典:Wikipedia)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
旗
常用漢字
小4
部首:⽅
14画
“白旗”で始まる語句
白旗城
白旗氏
白旗白袍
白旗直八
白旗稲荷