発表はっぴょう)” の例文
旧字:發表
つづいておなじく長篇ちょうへんの『小悪魔しょうあくま』を発表はっぴょうして、一りゅう作家さっかとしてをうたわれるようになった。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
丁度一学期がっき試験しけんんでその採点さいてんおわりあとは三十一日に成績せいせき発表はっぴょうして通信簿つうしんぼわたすだけ、わたくしのほうからえばまあそうです、農場のうじょう仕事しごとだってその日の午前でむぎ運搬うんぱんも終り
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
それらのひとについて調査ちょうさ結果けっかは、ついに発表はっぴょうされなかつたが、事件解決後じけんかいけつご青流亭女将せいりゅうていおかみ進藤富子しんどうとみこは、つてはらてた口調くちょうになつて、やはり、ある料亭りょうてい女将おかみである女友達おんなともだちむか
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
おききぐるしいてんるべく発表はっぴょうなさらぬようくれぐれもおたのみしてきます……。
かくて事のようやく進むや外国奉行がいこくぶぎょう等は近海巡視きんかいじゅんしなど称し幕府の小軍艦にじょうじて頻々ひんぴん公使のもと往復おうふくし、他の外国人のしらぬ間に約束やくそく成立せいりつして発表はっぴょうしたるは、すなわち横須賀造船所よこすかぞうせんじょの設立にして
ぼくは研究けんきゅう完成かんせいしたそのとき、ぱっと世間せけん発表はっぴょうして、一夜で天下てんかに名をとどろかせてやろうと考えたんだ。研究はおもうとおりに進んだ。そのうち、思いもかけない大発見をしたのだ。
なぜならいままでは塩水選をしないでやっと反当たんあたりこくそこそこしかとっていなかったのを今度こんどはあちこちの農事試験場のうじしけんじょう発表はっぴょうのように一割の二斗ずつの増収ぞうしゅうとしても一町一反では二石二斗になるのだ。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)