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疎
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おろ
ふりがな文庫
“
疎
(
おろ
)” の例文
最初の
中
(
うち
)
、私はそうした配達手君の敬礼に対して、机の前に座ったまま、必ず目礼を返すことにしていたが、その
中
(
うち
)
にだんだんと
疎
(
おろ
)
そかになって来た。
眼を開く
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
紅葉門下が
秋声
(
しゅうせい
)
一人を除くの外は皆外国語に
疎
(
おろ
)
そかであったは師家の厳しい教訓のためであった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「
太鼓
(
たいこ
)
が
疎
(
おろ
)
かぢや
踊
(
をどり
)
もおろかだ」と
口々
(
くち/″\
)
に
促
(
うなが
)
し
促
(
うなが
)
し
交互
(
たがひ
)
に
唄
(
うた
)
の
聲
(
こゑ
)
を
張
(
は
)
り
揚
(
あ
)
げて
踊
(
をど
)
る。
太鼓
(
たいこ
)
の
手
(
て
)
は
疲
(
つか
)
れゝば
更
(
さら
)
に
人
(
ひと
)
が
交代
(
かうたい
)
して
撥
(
ばち
)
も
折
(
を
)
れよと
鳴
(
な
)
らす。
踊子
(
をどりこ
)
は
皆
(
みな
)
一
杯
(
ぱい
)
に
裝飾
(
さうしよく
)
した
笠
(
かさ
)
を
戴
(
いたゞ
)
いて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
しかるに講和条件は明かにこれを裏切って、現に独逸人その物を極度に敵視し、あらゆる強暴苛酷な条件を以て七重八重は
疎
(
おろ
)
か、
十重二十重
(
とえはたえ
)
にその未来の発展を阻害しようとのみ計っています。
非人道的な講和条件
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
そのため九十郎を討ち取ることを、
疎
(
おろ
)
そかにしたことは事実であった。
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
今日迄
看病
(
かんびやう
)
疎
(
おろ
)
そかならねば
爭
(
いか
)
で天道
憐
(
あはれ
)
まさらん今こそ斯あれ後々は必ず
榮華
(
えいぐわ
)
の身とならんと我が叔母女房の
噂
(
うはさ
)
とは夢にも知らずいたりける此ぞ傳吉が叔母お早が事にして此はお早親子も
深
(
ふか
)
く
隱
(
かく
)
しける故傳吉は知らざりし
偖
(
さて
)
何かなと
考
(
かんが
)
へしが先に拾ひし
鼈甲
(
べつかふ
)
の
櫛
(
くし
)
こそ好けれと取り出し是は我等が
山間
(
やまあひ
)
にて※らず拾ひし品なる
故
(
ゆゑ
)
之を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
馬喰町時代の椿岳の画は克明に師法を守って少しも
疎
(
おろ
)
そかにしなかった。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
疎
常用漢字
中学
部首:⽦
12画
“疎”を含む語句
疎々
疎遠
気疎
疎髯
疎通
疎忽
疎漏
疎懶
疎外
疎略
空疎
疎濶
疎匆
疎雑
佳人意漸疎
可疎
疎林
疎開
疎隔
疎末
...