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町家
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ちやうか
ふりがな文庫
“
町家
(
ちやうか
)” の例文
これは
予
(
かね
)
て私に
帰依
(
きえ
)
してゐる或る
町家
(
ちやうか
)
の一人娘が亡くなつたので、その親達から何かの
代
(
しろ
)
にと言つて寄進して参つたから、娘の
菩提
(
ぼだい
)
のためと思つて
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
やがて此
報知
(
しらせ
)
が上田の
町家
(
ちやうか
)
の
戸
(
こ
)
から戸へ伝へられると、その夜の静かに燃える
洋燈
(
らんぷ
)
の下では、すべての人々がすべての理由を忘れて父の立派な行為を語り合つた。
父の死
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
平次と八五郎は、無駄を言ひ乍らも、白山の一角、詳しく言へば武家屋敷と寺と、少しばかり
町家
(
ちやうか
)
に
挾
(
はさ
)
まつて、坂なりに構へた白梅屋敷の金兵衞の家に入つて行きました。
銭形平次捕物控:284 白梅の精
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
もとは大坂の
町家
(
ちやうか
)
の娘で芝居の
変
(
かは
)
り目には
両親
(
ふたおや
)
が欠かさず道頓堀へ
伴
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
く程であつたが
執達吏
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
乗合は三人で、一人は
国姓爺
(
こくせんや
)
の人形芝居からぬけ出して来たやうな、耳の
垢
(
あか
)
取り、一人は廿七八の、眉をおとした
町家
(
ちやうか
)
の女房、もう一人はその
伴
(
とも
)
らしい、
洟
(
はな
)
をたらした
丁稚
(
でつち
)
だつた。
世之助の話
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
町家
(
ちやうか
)
の
内儀
(
ないぎ
)
らしい
丸髷
(
まるまげ
)
の女が
七八
(
なゝやつ
)
ツになる娘の手を引いて門の
内
(
なか
)
へ
這入
(
はい
)
つて行つた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
こぼれるほどに
乘
(
の
)
つた
客
(
きやく
)
は
行商
(
ぎやうしやう
)
の
町人
(
ちやうにん
)
、
野
(
の
)
ら
歸
(
がへ
)
りの
百姓
(
ひやくしやう
)
、
乳呑兒
(
ちのみご
)
を
抱
(
かゝ
)
へた
町家
(
ちやうか
)
の
女房
(
にようばう
)
、
幼
(
をさな
)
い
弟
(
おとうと
)
の
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
いた
町娘
(
まちむすめ
)
なぞで、一
度
(
ど
)
出
(
で
)
かゝつた
舟
(
ふね
)
が、
大
(
おほ
)
きな
武士
(
ぶし
)
の
爲
(
た
)
めに
後戻
(
あともど
)
りさせられたのを
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
但馬守
(
たじまのかみ
)
は
先
(
ま
)
づ
與力
(
よりき
)
どもを
威
(
おど
)
かし
付
(
つ
)
けて
置
(
お
)
いて、それから
町家
(
ちやうか
)
の
上
(
うへ
)
に
眼
(
め
)
を
配
(
くば
)
つた。すると
其處
(
そこ
)
には、あらゆる
腐敗
(
ふはい
)
が、
鼻持
(
はなも
)
ちもならぬまでにどろ/\と、
膿汁
(
うみしる
)
のやうな
臭氣
(
しうき
)
を八
方
(
ぱう
)
に
流
(
なが
)
してゐた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
“町家”の意味
《名詞》
町中にある家。
町人、商人の家。
町中。
(出典:Wiktionary)
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“町家”で始まる語句
町家風
町家娘