“膿汁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のうじゅう33.3%
うみ25.0%
うみじる25.0%
うみしる16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天然痘てんねんとうにかかった人の膿汁のうじゅうをとってそれを傷口に入れて免疫するという方法が行われていたということで、それが十七世紀頃にヨーロッパにも伝えられましたが
ルイ・パストゥール (新字新仮名) / 石原純(著)
若い眼も心も崩壊の膿汁うみにふれていながら、事実は事実として見て、生活でぐっとそれによごされず突破してゆくような生活意欲はつちかわれていない。
偽りのない文化を (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
急いで掌をひらいてみると、中から火傷の膿汁うみじるでかたまりついた、一寸位の辺の三角形に燃えのこった帳面の切れっぱしが出てきました。
祭の夜 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
かはやぶれ、にくたゞれて、膿汁うみしるのやうなものが、どろ/\してゐた。内臟ないざうはまるで松魚かつを酒盜しほからごとく、まはされて、ぽかんといた脇腹わきばら創口きずぐちからながしてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)