“うみじる”の漢字の書き方と例文
語句割合
膿汁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
急いで掌をひらいてみると、中から火傷の膿汁うみじるでかたまりついた、一寸位の辺の三角形に燃えのこった帳面の切れっぱしが出てきました。
祭の夜 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
昨日歯齦はぐきを切りて膿汁うみじるつひえ出でたるためにや今日は頬のはれも引き、身内の痛みさへ常よりは軽く堪へやすき今日の只今、半杯のココアに牛乳を加へ一匕ひとさじまた一匕
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
吉三郎の言葉は露骨なとげふくんで居りました。美貌の兄に對する憤懣ふんまんと、抑壓された情慾のハケ口が、場所柄も何も考へるいとまもなく、れてつぶれた膿汁うみじるのやうに、果てしもなく噴出するのです。