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膿瘍
ふりがな文庫
“膿瘍”の読み方と例文
読み方
割合
のうよう
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のうよう
(逆引き)
成善は四月二十二日に再び竹逕の門に
入
(
い
)
ったが、竹逕は前年に
会陰
(
えいん
)
に
膿瘍
(
のうよう
)
を発したために、やや衰弱していた。成善は久しぶりにその『
易
(
えき
)
』や『
毛詩
(
もうし
)
』を講ずるのを
聴
(
き
)
いた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
僕には肝臓が
脹
(
は
)
れているようには思われない、従って肝臓
膿瘍
(
のうよう
)
などと云うことは考えられない、熱の差し退きや
悪寒
(
おかん
)
戦慄
(
せんりつ
)
を伴ったりするのは、悪質の赤痢には有り得ることで
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
或
(
あるい
)
は自分の思い過しかも知れないが、どうも触って見た工合では肝臓が
腫
(
は
)
れているような気がするので、ひょっとすると肝臓
膿瘍
(
のうよう
)
を起しているのではあるまいか、と云うのであった。
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
膿瘍(のうよう)の例文をもっと
(2作品)
見る
“膿瘍”の解説
膿瘍(のうよう)とは、化膿性炎症が生体組織内に限局した場合で崩壊した好中球に由来した分解酵素により中心部から融解して、膿を満たした空洞を形成した状態をいう。また、膿瘍形成には、持続的な激しい炎症性刺激が前提条件となっている。
皮下、肝臓、脳、肺、腎臓に見られる。また、皮膚や口腔粘膜の比較的表層(上皮内や上皮直下)に限局した膿瘍は膿疱という。
既存の体腔内に膿が貯留する場合は蓄膿と呼ばれる。
深部に形成された膿瘍では瘻管が形成され膿が外部へと排出される。
(出典:Wikipedia)
膿
漢検準1級
部首:⾁
17画
瘍
常用漢字
中学
部首:⽧
14画
“膿”で始まる語句
膿
膿汁
膿盆
膿盤
膿傷
膿栓
膿水
膿液
膿血
膿潰
“膿瘍”のふりがなが多い著者
谷崎潤一郎
森鴎外