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爬虫類
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はちゅうるい
ふりがな文庫
“
爬虫類
(
はちゅうるい
)” の例文
数千万年前に、地球の上にすんでいたという巨大な
爬虫類
(
はちゅうるい
)
である恐龍。頭の先から尻尾まで三十何メートルもあるというすごい恐龍。
恐竜艇の冒険
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
八弥は、
畸形
(
きけい
)
な
爬虫類
(
はちゅうるい
)
のように、
肘
(
ひじ
)
、膝、肩までを地に
摺
(
す
)
りつけたまま、眼だけを相手の
筒口
(
つつぐち
)
に向けて、ジリジリと前へ迫り出した。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あの婆はまるで
屍骸
(
しがい
)
の肉を食う
爬虫類
(
はちゅうるい
)
のように這い寄りながら、お敏の胸の上へのしかかって、裸蝋燭の光が落ちる気味の悪い鏡の中を
妖婆
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
数本の松明に照らされて、その木の葉がチラチラする。左右に並んでいる喬木の幹、これも松明に輝いて、
爬虫類
(
はちゅうるい
)
のようにテラテラする。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
南米アマゾンの秘境、人界から遠く隔絶された「失われた世界」に、ジュラ紀時代から生き残っている巨大
爬虫類
(
はちゅうるい
)
が
棲
(
す
)
んでいる世界がある。
イグアノドンの唄:――大人のための童話――
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
▼ もっと見る
これほど優しい心の殿下を持ちながら、この伯爵に至っては人間の
屑
(
くず
)
、冷血
爬虫類
(
はちゅうるい
)
のごとき存在であった。
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
あらゆる
妖怪
(
ようかい
)
はその衣裳方となって彼を
扮装
(
ふんそう
)
してやったのである。はいつつ立っている。
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の二重の歩き方である。かくて彼はあらゆる役目に適するようになる。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
ひどく
痩
(
や
)
せているでしょう? それこそ、骨と皮です。私の顔のようでないでしょう? 自分ながら少し、気味が悪い。
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の感じですね。自分でも、もう命が永くないと思っていました。
小さいアルバム
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
それは
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の掌のようでもあれば、吹きつけた火の粉のようでもある。
母子叙情
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
まるで
爬虫類
(
はちゅうるい
)
ででもあるように、ヨタヨタと這い上っていることである。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
冬なのに蛇トカゲの
爬虫類
(
はちゅうるい
)
がうようよ這いまわり、
毒蛾
(
どくが
)
、サソリ、
赤蟻
(
あかあり
)
、種類も知れぬ毒虫が群れをなして兵の眠りまで苦しめる。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「恐龍は
爬虫類
(
はちゅうるい
)
だろう。爬虫類といえばヘビやトカゲがそうだ。ヘビは人間をのむからね。
従
(
したが
)
って恐龍は人間を食うと思う」
恐竜艇の冒険
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
このジュラ紀の菜食性巨大
爬虫類
(
はちゅうるい
)
を、コナン・ドイルは原始人類の家畜となし、象の皮膚のようなその皮の上に、粘土のマークをつけさせた。
イグアノドンの唄:――大人のための童話――
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
(それは僕の習慣ではない、パリやベルリンに半生を送った彼の習慣に従ったのだった)が、彼の手は不思議にも
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の皮膚のように湿っていた。
歯車
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
巨大な
爬虫類
(
はちゅうるい
)
ではないだろうか?
二抱
(
ふたかか
)
えほどもある老松が、土塀の前に背を延ばしていた。ワングリと盛り上がった幹の一所へ、焚火の光が届いていた。今にもウネウネ動き出しそうであった。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の大家です。医学士と理学士との肩書をもっていますが、理学の方は近々学位論文を出すことになっているので、間もなく博士でしょう」
爬虫館事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
中村はため息を
洩
(
も
)
らしながら、
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の
標本室
(
ひょうほんしつ
)
へ引返した。が、三重子はどこにも見えない。彼は何か気軽になり、目の前の
大蜥蜴
(
おおとかげ
)
に「失敬」をした。
早春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
靄
(
もや
)
が樹々のこずえに
絡
(
から
)
んで氷の花になるという寒さなのに、見れば梅軒の
喉
(
のど
)
くびは、
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の肌のように
汗光
(
あせびか
)
りがして太い血管がさらにふくれている。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
巨大
爬虫類
(
はちゅうるい
)
のディノザウルスなどが、その怪異な姿を見せていた時代、即ちジュラ紀よりも、更に一億年近い太古において、既に地球上に出現していたものである。
イグアノドンの唄:――大人のための童話――
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
あまりに着物を引張るので、その垢じみた単衣はべりべり裂け始め、その下から
爬虫類
(
はちゅうるい
)
のようにねっとりした
光沢
(
こうたく
)
のある真白な
膚
(
はだ
)
が
剥
(
む
)
きだしになってきた。
三人の双生児
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いや、もうそのときは、試すなどの“ためらい”を持っている余裕はない。本来の彼そのものが、
爬虫類
(
はちゅうるい
)
のような
迅
(
はや
)
さと
狡
(
ずる
)
さで彼女のおんなを
偸
(
ぬす
)
んでいた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大学生の
中村
(
なかむら
)
は
薄
(
うす
)
い春のオヴァ・コオトの下に彼自身の体温を感じながら、
仄暗
(
ほのぐら
)
い石の階段を博物館の二階へ登っていった。階段を登りつめた左にあるのは
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の
標本室
(
ひょうほんしつ
)
である。
早春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「ウーム……」と、真ッ赤なものを吐く
爬虫類
(
はちゅうるい
)
みたいに、手も足も縮め込んで、雨の中を、転がった。
無宿人国記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
忽
(
たちま
)
ち鈍いウウーンという幅の広い響きが室内に起ったが、その音は大変力の無い音のようで居て、その癖に、永く聴いているとなにかこう腹の中に
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の動物が居て
振動魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の標本室はがらんとしている。そこへ、——時間はいくらもたたない。やっと三時十五分くらいだね、そこへ顔の青白い女学生が
一人
(
ひとり
)
はいって来る。
勿論
(
もちろん
)
看守も誰もいない。
早春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そのうちに、この大軍列は、幾ツに
断
(
き
)
っても生きている
爬虫類
(
はちゅうるい
)
のような分裂を見せて三ツにわかれ、各自各方向へ、そのカマ首をさらに刻々と敵へせまらせていた。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なぜ月は、あのように薄気味のわるい青い光を出すのだろう、どう考えたって、あれは墓場から抜け出して来たような色だ。さもなければ、
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の卵のようにも思える。
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかし彼の青白いねっとりした皮膚や、怪しい光のある眼つきなどは別に消散する様子もなく、どっちかといえば更に一層ピチピチした
爬虫類
(
はちゅうるい
)
になったような気がするほどであった。
三人の双生児
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大道で
香具師
(
やし
)
の
真似
(
まね
)
などしていたが、もとは定遠の浪士のせがれで鎗の妙手。その骨ばッた
青面
(
あおづら
)
とひょろ長い四肢は、
呼延灼
(
こえんしゃく
)
が言ったように、いかにも
爬虫類
(
はちゅうるい
)
の皮を
鎧
(
よろ
)
うている一個の怪そのものだ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“爬虫類”の解説
爬虫類(はちゅうるい、爬蟲類、学名:Reptilia、英:Reptile)は、有羊膜類に属する動物の一群である。
(出典:Wikipedia)
爬
漢検1級
部首:⽖
8画
虫
常用漢字
小1
部首:⾍
6画
類
常用漢字
小4
部首:⾴
18画
“爬虫”で始まる語句
爬虫
爬虫館
爬虫頚