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毀
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やぶ
ふりがな文庫
“
毀
(
やぶ
)” の例文
ですからあの秋山図も、今は誰の家に蔵されているか、いや、
未
(
いまだ
)
に
亀玉
(
きぎょく
)
の
毀
(
やぶ
)
れもないか、それさえ我々にはわかりません。
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
依つてそのオホハツセの天皇の御陵を
毀
(
やぶ
)
ろうとお思いになつて人を遣わしました時に、兄君のオケの命の申されますには
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
才学はあつたが、
痘痕
(
とうこん
)
のために
容
(
かたち
)
を
毀
(
やぶ
)
られ、婦を獲ることが難かつた。それゆゑ忍んで
行
(
おこなひ
)
なき梅を
娶
(
めと
)
つたのださうである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
すなわち強てこれを紙に摺り付くれば、単にその
毀
(
やぶ
)
れた外皮のカケラが暫時不規則に紙に貼り着くのみである。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
又攘夷論者も、鎖国主義的攘夷論でなくて、国家の面目を
傷
(
きずつ
)
け、国体の尊厳を
毀
(
やぶ
)
り、国民の意気を挫く脅迫的開国、城下の盟約開国に悲憤慷慨する尊皇愛国的な攘夷論者であつた。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
役目を大切に存ずる故にまことの盲人になり果てたりと申すこと、少しも
言分
(
いゝぶん
)
立ち
難
(
がた
)
し、父母より受けたる身体
髪膚
(
はっぷ
)
を
妄
(
みだ
)
りに
毀
(
やぶ
)
り傷つくるは古人の戒むるところであるのに、その方が行いは
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
今年
(
ことし
)
三月
(
さんぐわつ
)
の
半
(
なか
)
ばより、
東京市中
(
とうきやうしちう
)
穩
(
おだや
)
かならず、
天然痘
(
てんねんとう
)
流行
(
りうかう
)
につき、
其方此方
(
そちこち
)
から
注意
(
ちうい
)
をされて、
身體髮膚
(
しんたいはつぷ
)
これを
父母
(
ふぼ
)
にうけたり
敢
(
あへ
)
て
損
(
そこな
)
ひ
毀
(
やぶ
)
らざるを、と
其
(
そ
)
の
父母
(
ふぼ
)
は
扨
(
さ
)
て
在
(
おは
)
さねども、……
生命
(
いのち
)
は
惜
(
を
)
しし
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
太祖これを見たまいて、
爾
(
なんじ
)
まことに純孝なり、たゞ子を
亡
(
うしな
)
いて孫を頼む老いたる我をも
念
(
おも
)
わぬことあらじ、と
宣
(
のたま
)
いて、過哀に身を
毀
(
やぶ
)
らぬよう
愛撫
(
あいぶ
)
せられたりという。其の性質の美、推して知るべし。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
寛斎は生れて
姿貌
(
しぼう
)
があったが、痘を病んで
容
(
かたち
)
を
毀
(
やぶ
)
られた。医学館に学び、また抽斎、
枳園
(
きえん
)
の門下におった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
またその神詔りたまはく、「
明日
(
あす
)
の
旦
(
あした
)
濱にいでますべし。
易名
(
なかへ
)
の
幣
(
みやじり
)
四
獻らむ」とのりたまふ。かれその旦濱にいでます時に、鼻
毀
(
やぶ
)
れたる
入鹿魚
(
いるか
)
、既に一浦に依れり。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
かれその大長谷の天皇の御陵を
毀
(
やぶ
)
らむと思ほして、人を遣す時に、その
同母兄
(
いろせ
)
意祁
(
おけ
)
の命奏して
言
(
まを
)
さく
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
依つて翌朝濱においでになつた時に、鼻の
毀
(
やぶ
)
れたイルカが或る浦に寄つておりました。そこで御子が神に申されますには、「わたくしに御食膳の魚を下さいました」と申さしめました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
毀
常用漢字
中学
部首:⽎
13画
“毀”を含む語句
打毀
破毀
毀誉褒貶
毀損
取毀
垣毀雪女
毀傷
毀誉
誹毀
減毀
焼毀
毀釈
毀蹄
毀譽
毀謗
踏毀
剃毀
名誉毀損
廃仏毀釈
廃毀
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