トップ
>
歴然
>
れきぜん
ふりがな文庫
“
歴然
(
れきぜん
)” の例文
修復
(
しゆふく
)
の
度毎
(
たびごと
)
に
棟札
(
むねふだ
)
あり、今猶
歴然
(
れきぜん
)
と
存
(
そん
)
す。毘沙門の
御丈
(
みたけ
)
三尺五六寸、
往古
(
わうご
)
椿沢
(
つばきざは
)
といふ村に椿の
大樹
(
たいじゆ
)
ありしを伐て
尊像
(
そんざう
)
を作りしとぞ。
作名
(
さくめい
)
は
伝
(
つたは
)
らずときゝぬ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一足飛びに走り出てみると、果たして台所の
土間
(
どま
)
が雪に汚れて、何ものかの忍びこんだ
形跡
(
ぎょうせき
)
歴然
(
れきぜん
)
!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
わが子一枝(カズエ)、一日ごとに変化の
兆
(
ちょう
)
、
歴然
(
れきぜん
)
たるものあり。成長に向う変化である。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
今
(
いま
)
はそれ/″\
適當
(
てきたう
)
の
位置
(
いち
)
に
配置
(
はいち
)
されて、すでに
幾度
(
いくたび
)
の
作用
(
さよう
)
をなした
形跡
(
けいせき
)
は
歴然
(
れきぜん
)
と
見
(
み
)
える。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
二十センチほどの直径のことだから、どんなに
油汗
(
あぶらあせ
)
を流してみても、身体が通りゃしない。それだのに犯人の入った証拠は、
歴然
(
れきぜん
)
としているのだ。こんな奇妙なことがあるだろうか
俘囚
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
証拠
(
しょうこ
)
は
歴然
(
れきぜん
)
、そこに落ちている神額の
中板
(
なかいた
)
の「
白鳥霊社
(
しらとりれいしゃ
)
」の
霊
(
れい
)
という文字を見ごとに
突
(
つ
)
きさしていた一本の
矢
(
や
)
! 見るまでもないが手にとってみると、はたしてさいぜんの
試合
(
しあい
)
に
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
女性の特徴たる乳房その他の
痕跡
(
こんせき
)
歴然
(
れきぜん
)
たり、教育の参考資料だという口上に
惹
(
ひ
)
きつけられ、
歪
(
ゆが
)
んだ顔で見た。ひそかに抱いていた性的なものへの嫌悪に逆に作用された
捨鉢
(
すてばち
)
な好奇心からだった。
雨
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
殺さず共是迄に何か惡事が有か但し
前世
(
ぜんせ
)
で人でも殺したる
因果
(
いんぐわ
)
の
報
(
むく
)
いなるべし然すれば何も
悔
(
くや
)
むには及ばず皆是因果の
歴然
(
れきぜん
)
なり
雜法轉輪
(
ざつはふてんりん
)
と
諦
(
あきら
)
めよと言るゝに三五郎は押返し
然樣
(
さやう
)
でも御座らんが
其處
(
そこ
)
が御
出家
(
しゆつけ
)
の役
首
(
くび
)
の座へ
坐
(
すわ
)
る者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
修復
(
しゆふく
)
の
度毎
(
たびごと
)
に
棟札
(
むねふだ
)
あり、今猶
歴然
(
れきぜん
)
と
存
(
そん
)
す。毘沙門の
御丈
(
みたけ
)
三尺五六寸、
往古
(
わうご
)
椿沢
(
つばきざは
)
といふ村に椿の
大樹
(
たいじゆ
)
ありしを伐て
尊像
(
そんざう
)
を作りしとぞ。
作名
(
さくめい
)
は
伝
(
つたは
)
らずときゝぬ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
同時にかれは、寒さ以外のものを
襟頸
(
えりくび
)
に感じて
慄然
(
ぞっ
)
とした——物凄いとも言いようのない左膳の剣筋を、そして、狂蛇のようなその一眼を、源十郎は
歴然
(
れきぜん
)
と思いうかべたのだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
最後
(
さいご
)
の勝負、
遠駆
(
とおが
)
けのおりに、あの
大鳥居
(
おおとりい
)
をめあてとして
馳
(
か
)
けさせ、そうほう、その矢を持ちかえってくるとしたらどうであろうか。——とすれば、同時に
遠矢
(
とおや
)
の
勝敗
(
しょうはい
)
も
歴然
(
れきぜん
)
と
分明
(
ぶんみょう
)
いたすことになる
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
罪状
歴然
(
れきぜん
)
。軍法に依ってここに正す。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“歴然”の意味
《形容動詞》
明白なさま。
(出典:Wiktionary)
歴
常用漢字
小5
部首:⽌
14画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“歴”で始まる語句
歴々
歴
歴史
歴乎
歴代
歴山
歴史上
歴劫
歴訪
歴史年代