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楊枝
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やうじ
ふりがな文庫
“
楊枝
(
やうじ
)” の例文
且
(
かつ
)
指
(
ゆび
)
の
先
(
さき
)
へでも、
手
(
て
)
の
平
(
ひら
)
の
上
(
うへ
)
へでも
自由
(
じいう
)
に
尻
(
しり
)
が
据
(
すわ
)
る。それが
尻
(
しり
)
の
穴
(
あな
)
へ
楊枝
(
やうじ
)
の
樣
(
やう
)
な
細
(
ほそ
)
いものを
突
(
つ
)
つ
込
(
こ
)
むとしゆうつと
一度
(
いちど
)
に
收縮
(
しうしゆく
)
して
仕舞
(
しま
)
ふ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
女が持つて來た新らしい
楊枝
(
やうじ
)
としやぼんと手拭ひと——これには香水がつけてあつた——を持つて、獨りで、下廊下のいつもの洗面場に行く。
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
平次は猿屋の
楊枝
(
やうじ
)
を井戸の側に突つ立てると、支度もそこ/\、朝飯のことばかり心配するお靜の聲を
背
(
そびら
)
に聽いて、一氣に現場に驅けつけました。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
暖炉
(
シユミネ
)
の火が灰がちな下に
昨夜
(
ゆうべ
)
の
名残
(
なごり
)
の
紅玉
(
リユビイ
)
の様な
明
(
あか
)
りを美しく保つては居るが、少しも
暖
(
あたゝか
)
く無いので寝巻の
儘
(
まゝ
)
楊枝
(
やうじ
)
を
遣
(
つか
)
つて居た手を休めて火箸で掻廻すと
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
耕す畑も田もないから、仕方なく爺さんは
楊枝
(
やうじ
)
、
歯磨
(
はみが
)
き、
洗粉
(
あらひこ
)
などを行商して、いくらかのお
銭
(
あし
)
を取り、婆さんは他人の
洗濯
(
せんたく
)
や針仕事を頼まれて、さびしい暮しをつゞけてをりました。
竜宮の犬
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
▼ もっと見る
「
楊枝
(
やうじ
)
、
齒磨
(
はみがき
)
……
半紙
(
はんし
)
。」
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
楊枝
(
やうじ
)
つかへり
弊私的里
(
ヒステリー
)
の
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
主人
(
しゆじん
)
は
箸
(
はし
)
とも
楊枝
(
やうじ
)
とも
片
(
かた
)
の
付
(
つ
)
かないもので、
無雜作
(
むざふさ
)
に
饅頭
(
まんぢゆう
)
を
割
(
わ
)
つて、むしや/\
食
(
く
)
ひ
始
(
はじ
)
めた。
宗助
(
そうすけ
)
も
顰
(
ひん
)
に
傚
(
なら
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「現に、本人がさう言ひましたよ、——十手捕繩を返上して、此處へ轉げ込んで來る氣はありませんか、見事私は
達引
(
たてひ
)
いて、八五郎親分を、くはへ
楊枝
(
やうじ
)
で過さして見せる——つてね」
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
まだ朝のうち、平次はくはへ
楊枝
(
やうじ
)
で
沓脱
(
くつぬぎ
)
の鉢ものゝ世話などをして居る時です。
銭形平次捕物控:252 敵持ち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それに
普通
(
ふつう
)
の
倍
(
ばい
)
以上
(
いじやう
)
もあらうと
思
(
おも
)
はれる
楊枝
(
やうじ
)
が
添
(
そ
)
へてあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
淺草の
楊枝
(
やうじ
)
店が名物になつたりした時代です。
銭形平次捕物控:319 真珠太夫
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“楊枝”の意味
《名詞》
楊枝(ようじ)
楊の枝。
歯垢を取り、清潔にするための道具。総|ふさ楊枝、歯ブラシ。
爪楊枝。
(出典:Wiktionary)
楊
漢検準1級
部首:⽊
13画
枝
常用漢字
小5
部首:⽊
8画
“楊枝”で始まる語句
楊枝箱
楊枝削
楊枝店
楊枝入
楊枝指
楊枝魚
楊枝見世