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強慾
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がうよく
ふりがな文庫
“
強慾
(
がうよく
)” の例文
拜借
(
はいしやく
)
仕つり度是迄
推參
(
すいさん
)
候といふに
強慾
(
がうよく
)
無道
(
ぶだう
)
の天忠和尚
滿面
(
まんめん
)
に
笑
(
ゑみ
)
を
含
(
ふく
)
み夫は
重疊
(
ちようでふ
)
の事なり
扨
(
さて
)
其
譯
(
わけ
)
は如何にと尋ぬるに大膳は
膝
(
ひざ
)
を
進
(
すゝ
)
め聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ニヤリニヤリと岡つ引を迎へると言つた肌合の女——
吝
(
けち
)
で無慈悲で、
強慾
(
がうよく
)
だつた寅五郎と、生れ變つて來ても氣性の合ひさうもない柄です。
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
併しお房は、父が
無類
(
むるゐ
)
の
強慾
(
がうよく
)
にも似ぬ
華美奴
(
はでごのみ
)
であツたお
蔭
(
かげ
)
に、
平常
(
ふだん
)
にも
友禪
(
いうせん
)
づくめで育ツてゐた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
美濃守殿
(
みののかみどの
)
のことから、
其方
(
そち
)
の
潔白
(
けつぱく
)
を
聞
(
き
)
いて、ひどく
感心
(
かんしん
)
したのだつたな。
全
(
まつた
)
く
其方
(
そち
)
は
此
(
こ
)
の
卑劣
(
ひれつ
)
な、
強慾
(
がうよく
)
な、
恥知
(
はぢし
)
らずの
人間
(
にんげん
)
ばかり
多
(
おほ
)
い
土地
(
とち
)
で、
珍
(
めづ
)
らしい
潔白
(
けつぱく
)
な
高尚
(
かうしやう
)
な
人間
(
にんげん
)
だ。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
金
(
かね
)
を
腹
(
はら
)
ん
中
(
なか
)
い
入
(
い
)
れちまつてモウ
誰
(
たれ
)
にも取られる
気遣
(
きづかひ
)
がないから安心して死んだのだが
何
(
ど
)
うも
強慾
(
がうよく
)
な
奴
(
やつ
)
もあつたもんだな、
是
(
これ
)
が
所謂
(
いはゆる
)
有財餓鬼
(
うざいがき
)
てえんだらう、
何
(
なに
)
しろ
此儘
(
このまゝ
)
葬
(
はう
)
むつて
了
(
しま
)
ふのは
惜
(
をし
)
いや
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
彼は益々
強慾
(
がうよく
)
になり貸金の回収手段の
非道
(
ひど
)
さは随分泣かされてゐる人間も多く、家作も次々に建てたが、最近手を出した製氷所が失敗して、
癲癇
(
てんかん
)
になつたのも積悪の報だらう、と云ふ噂を聞いた。
鳥羽家の子供
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
こそ御
撰
(
えら
)
みあるが然るべしと道理を
盡
(
つく
)
して
諫言
(
かんげん
)
に及びければ
流石
(
さすが
)
強慾
(
がうよく
)
の五兵衞も初めて
道理
(
もつとも
)
と思ひ終に持參金の
念
(
ねん
)
を
斷
(
たち
)
たる樣子なれば久八は此
※
(
づ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
父といふ人は、
強慾
(
がうよく
)
で、そして
我執
(
がしふ
)
の念の強い、
飽迄
(
あくまで
)
も物質
慾
(
よく
)
の
旺
(
さか
)
んな人物であツたらしい。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
ば包て
床
(
とこ
)
の下へ入し
嵩
(
かさ
)
は百兩ほどなり
強慾
(
がうよく
)
の大膳は
此體
(
このてい
)
を見るより
粟々
(
ぞく/\
)
と喜び
乍
(
なが
)
らも女の身として
斯
(
かゝ
)
る大金を所持し一人
旅行
(
りよかう
)
するは心得がたしと
先
(
まづ
)
宿
(
やど
)
の下女を
招
(
まね
)
き
密
(
ひそか
)
に樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
強
常用漢字
小2
部首:⼸
11画
慾
漢検準1級
部首:⼼
15画
“強慾”で始まる語句
強慾婆
強慾張