岩山いはやま)” の例文
たゞ海鳥だけが棲息してゐる「淋しい岩山いはやまや岬」のことや、諾威ノールウエの最南端リンドネス、一名ネイズからノース・ケエプに到る、小島の點在してゐる諾威海岸のことが——
そして中央まんなかところがちょっとまがって、ななめにそとるようになってります。岩屋いわや所在地しょざいちは、相当そうとうたかい、岩山いはやまふもとで、やますそをくりいてつくったものでございました。
北には三角形なすジブラルタルの岩山いはやまを見ながら地中海に進み入る時、自分はどうかして自分の乗つて居る此の船が、何かの災難で、こはれるか沈むかしてくれゝばよいと祈つた。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
川上かはかみ下流かりうえぬが、むかふの岩山いはやま九十九折つゞらをれのやうなかたちながれは五しやく、三しやく、一けんばかりづゝ上流じやうりうはう段々だん/″\とほく、飛々とび/″\いはをかゞつたやうに隠見いんけんして、いづれも月光げつくわうびた、ぎんよろひ姿すがた
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
遠く岩手いはて姫神ひめかみ南昌なんしやう早池峰はやちねの四峰をめぐらして、近くは、月に名のある鑢山たゝらやま黄牛あめうしの背に似た岩山いはやま、杉の木立の色鮮かな愛宕山あたごやまを控へ、河鹿かじか鳴くなる中津川の淺瀬に跨り、水音ゆるき北上の流に臨み
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
かなしみを空のおもてにむき出して旅順の山は今日も岩山いはやま