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小桶
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こをけ
ふりがな文庫
“
小桶
(
こをけ
)” の例文
ぐら/\沸いてゐる
薬罐
(
やくわん
)
の湯を
小桶
(
こをけ
)
に分けて職工達の食事をする場所々々に持つて行つたりするだけのことであつた。
ある職工の手記
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
積る
朽葉
(
くちば
)
につもる雪、かきのけ/\さがせども、(中略)ああ天我をほろぼすかと
泪
(
なみだ
)
と雪に
袖
(
そで
)
をぬらし、
是非
(
ぜひ
)
なく/\も帰る道筋、
縄
(
なは
)
からげの
小桶
(
こをけ
)
壱
(
ひと
)
つ、何ならんと取上げ見れば
案頭の書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
燐寸
(
まつち
)
を
擦
(
す
)
つて
蝋燭
(
らふそく
)
を
點
(
とも
)
して、それを
臺所
(
だいどころ
)
にあつた
小桶
(
こをけ
)
の
中
(
なか
)
へ
立
(
た
)
てゝ、
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
へ
出
(
で
)
たが、
次
(
つぎ
)
の
部屋
(
へや
)
には
細君
(
さいくん
)
と
子供
(
こども
)
が
寐
(
ね
)
てゐるので、
廊下傳
(
らうかづた
)
ひに
主人
(
しゆじん
)
の
書齋
(
しよさい
)
へ
來
(
き
)
て、
其所
(
そこ
)
で
仕事
(
しごと
)
をしてゐると
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『先生、一つ流しませう。』と丑松は
小桶
(
こをけ
)
を
擁
(
かゝ
)
へて蓮太郎の
背後
(
うしろ
)
へ廻る。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
小桶
(
こをけ
)
の
水
(
みづ
)
に
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
▼ もっと見る
流
(
なが
)
し
元
(
もと
)
の
小桶
(
こをけ
)
の
中
(
なか
)
に
茶碗
(
ちやわん
)
と
塗椀
(
ぬりわん
)
が
洗
(
あら
)
はない
儘
(
まゝ
)
浸
(
つ
)
けてあつた。
下女部屋
(
げぢよべや
)
を
覗
(
のぞ
)
くと、
清
(
きよ
)
が
自分
(
じぶん
)
の
前
(
まへ
)
に
小
(
ちひ
)
さな
膳
(
ぜん
)
を
控
(
ひか
)
えたなり、
御櫃
(
おはち
)
に
倚
(
よ
)
りかゝつて
突伏
(
つつぷ
)
してゐた。
宗助
(
そうすけ
)
は
又
(
また
)
六
疊
(
でふ
)
の
戸
(
と
)
を
引
(
ひ
)
いて
首
(
くび
)
を
差
(
さ
)
し
込
(
こ
)
んだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
桶
漢検準1級
部首:⽊
11画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父