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そんすう
ふりがな文庫
“
尊崇
(
そんすう
)” の例文
正成にも朝家にたいする
尊崇
(
そんすう
)
はあるが、彼らに見られる熱病のような尊王とは全くちがう思いがする。しかし今はそれを問わなかった。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それかあらぬか、
同地
(
どうち
)
の
神明社内
(
しんめいしゃない
)
には
現
(
げん
)
に
小桜神社
(
こざくらじんじゃ
)
(
通称
(
つうしょう
)
若宮様
(
わかみやさま
)
)という
小社
(
しょうしゃ
)
が
遺
(
のこ
)
って
居
(
お
)
り、
今尚
(
いまな
)
お
里人
(
りじん
)
の
尊崇
(
そんすう
)
の
標的
(
まと
)
になって
居
(
お
)
ります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
我
(
わ
)
が
通
(
つう
)
仕込
(
じこみ
)
の
御
(
おん
)
作者
(
さくしや
)
様方
(
さまがた
)
を
尊崇
(
そんすう
)
し其
利益
(
りやく
)
のいやちこなるを
欽仰
(
きんぎやう
)
し、其
職分
(
しよくぶん
)
をもて
重
(
おも
)
く
且
(
か
)
つ
大
(
だい
)
なりとなすは
能
(
よ
)
く
俗物
(
ぞくぶつ
)
を
教
(
をし
)
え
能
(
よ
)
く
俗物
(
ぞくぶつ
)
に
渇仰
(
かつがう
)
せらるゝが
故
(
ゆゑ
)
なり
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
日頃
尊崇
(
そんすう
)
しきつて居る錢形平次が、不意に訪ねて行つたことが、どんなに叔母さんを驚かしたことでせう。
銭形平次捕物控:252 敵持ち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
偶像
(
ぐうぞう
)
の利益
功力
(
こうりよく
)
を失ふと云ふが如き
考
(
かんが
)
へは存し得べき事にして、
尊崇
(
そんすう
)
すべき物品が
食餘
(
しよくよ
)
の
汚物
(
おぶつ
)
と共に同一所に捨てられしとするも敢て
怪
(
あやし
)
むべきには非ざるなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
▼ もっと見る
そこにはシナの
関羽
(
かんう
)
も祀ってある。チベットでは関羽の事をゲーサルギ・ギャルポ(
花蕊
(
はなしべ
)
の王という意味)というて、悪魔を
祓
(
はら
)
う神として大いに
尊崇
(
そんすう
)
して居る。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
洲先は頼朝が石橋山の
軍
(
いくさ
)
に負けて、安房へ落ちて来たときに初めて上陸したところで、おなじ源氏の流れを汲む里見の家では日ごろ
尊崇
(
そんすう
)
している神社であるから
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
態
(
てい
)
よき言葉を用いて
隠蔽
(
いんぺい
)
し、
暗
(
あん
)
に
自慢
(
じまん
)
するごとくに聞こゆるでもあろうが、正直に自白すれば、近来になって僕もゲーテを
尊崇
(
そんすう
)
するの念が、十年前にくらべて増してきた。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
真に
尊崇
(
そんすう
)
すべきものと呼び得るのは、ただ、人間的なもののあらゆる段階で、特徴的な生産をするだけの力を授けられた、芸術家の生活のみだ、という意見だったからである。
ヴェニスに死す
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
日本の天皇で有名なのは、神武、天智、
後醍醐
(
ごだいご
)
、
明治
(
めいじ
)
の四人であるが、ほんとうに英雄とか、偉人とかいうほどの人物ではなかった。明治以後、天皇
尊崇
(
そんすう
)
の名が、政略的に高くかかげられた。
天皇:誰が日本民族の主人であるか
(新字新仮名)
/
蜷川新
(著)
今の内は社会に制裁がないから
幇間的
(
ほうかんてき
)
文学や
軽業的
(
かるわざてき
)
文学が
跋扈
(
ばっこ
)
しているけれども他日社会が規律的に
整頓
(
せいとん
)
して
文字
(
もんじ
)
を読まず精神を読むという時代になったら大原君の如き人が最も
尊崇
(
そんすう
)
を受けるだろう。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
かれらの
尊崇
(
そんすう
)
の
的
(
まと
)
として起居をともにすることとなったのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
わが
輩
(
はい
)
はつねに男
伊達
(
だて
)
の制度を
景慕
(
けいぼ
)
する者である。なかでも
幡随院長兵衛
(
ばんずいいんちょうべえ
)
のごときは、これを談話に聞いても、書籍に読んでも、じつに我が意を得たものとして
尊崇
(
そんすう
)
せざるを得ぬ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
“尊崇”の意味
《名詞》
尊崇(そんすう)
尊び、崇めること。
(出典:Wiktionary)
尊
常用漢字
小6
部首:⼨
12画
崇
常用漢字
中学
部首:⼭
11画
“尊崇”で始まる語句
尊崇礼拝